こんばんは、いしかわです。
冬をいろどる日本酒といえば、『新酒』『しぼりたて』『初しぼり』などがありますが、秋田の冬ならこれをオススメさせてください。
『ささにごり』
うすーくオリの入ったお酒のことを言うのですが、その様はまるで雪のよう。
秋田の冬を語るにはかかせないジャンルの日本酒です。
特に一白水成のささにごりは格別。
個人的には、『袋吊り』よりも味は勝っていると感じています。
なので、取った筆にも力がこもります。
とはいえあまり情報はなく、書けることが多くはありません。
情報よりも感想を中心にお伝えしていきます。
ぜひ最後まで読んで、お近くの特約店に走っていただけるとうれしいです。
それではいってみましょう。
『一白水成 ささにごり』ってこんなお酒
この見出しこそ、まったくと言っていいほど書くことがありません。
得られた情報といえば、これくらいです。
『一白水成 特別純米酒 良心』の『ささにごりバージョン』。
『良心』は、五城目町にある福禄寿酒造のスタンダード。
酒米には吟の精と秋田酒こまちが使われており、純米吟醸に劣らぬ味わいで人気を博します。
ささにごりと同じ時期には『生酒』も発売され、こちらは秋田県内限定販売。
秋田の冬を一白水成がいろどります。
『一白水成 ささにごり 特別純米生』を飲んでみて
まず、香りの立ちがいいっ!
りんごのような酸のある香りに、オリのさらさら感が乗ります。
味わいはガツンと来るのにまろやかで、グッと飲みやすいです。
まったりなのに、すっきり。
そしておもしろいのが、酒質にはとうぜん薄いにごりがあります。それなのに、後味には透明感があるんです。
余韻の苦みと渋みがクリアーだから、軽快に楽しめちゃいます。
これは記憶に残る1本ですよ。
個人的には、同蔵の『袋吊り』よりも好みです。
いい酒は『袋吊り』に軍配があがりますが、うまい酒となるとこの『ささにごり』が頭ひとつ抜けているように感じました。
『一白水成 ささにごり 特別純米生』の商品情報
- 使用米:秋田県五城目町酒米研究会産『吟の精』/『秋田酒こまち』
- 精米歩合:掛米55%、麹米58%
- アルコール度:16度
- 日本酒度:+3
- 酸度:1.0
参考価格720ml:1,540円(税込)
※2024年現在の価格です
まとめ:生酒もいいけど、より季節を感じるのなら『ささにごり』がオススメ
『ささにごり』『袋吊り』『良心』の3本を飲み比べしてみたのですが、味わいでいくと『ささにごり』がより記憶に残りました。
というのも、『良心』からは重みを感じたんです。
普通であれば濁りあるほうが重く感じるはずなのに、『ささにごり』のほうが軽い。
酒質でいくと『袋吊り』が、透明感とやわらかさで圧倒的です。
それなのに、よりうまい!と感じたのは『ささにごり』のほうでした。
3本のなかでより記憶に残ったのは『ささにごり』だったんです。
正直、『ささにごり』のフレッシュさとうまみは絶妙です。
さらに、あざやかな苦みと渋みは『嫌味』にはならず、いい引き締めに。
ガツンとくるのに、ひとくち、もうひとくちとグラスが進みました。
うまいんだなあ。
あなたもこの冬、ぜひぜひお飲み逃しなくですよ。
ではでは!