『大納川天花 純米吟醸夏酒 金魚ラベル』の評価・レビュー:きたきた、大納川の夏!

大納川天花(大納川)
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※POPは2024年のものなので価格に誤りがあります。申し訳ありません。

 

こんばんは、いしかわです。

 

一目でわかる夏が届きましたね。

大納川天花シリーズの夏酒。通称『金魚ラベル』。

個人的にですが、天花シリーズでいちばん可愛らしいデザインだと思います。

 

とはいえ、ラベルデザインはあくまでも手に取るきっかけです。

気になるのは味わいですよね。

実際に買って飲んでみたので、どんなお酒なのかを含めてお伝えしていきます。

ではでは、いってみましょう。

 

『大納川天花 純米吟醸夏酒 金魚ラベル』ってこんなお酒

『大納川天花 金魚ラベル』の大きなポイントはこちらです。

 

  • 白麹を使用
  • 日本酒度:-6
  • 酸度:2.4

※2025年の数値です

 

白麹をつかった日本酒で有名なものとして、新政酒造の『亜麻猫』や刈穂の『ホワイトラベル』がありますよね。

いずれも共通するのは『酸味』。

レモンのような、クエン酸由来の酸っぱさが楽しめることで有名です。

 

今回紹介していく『金魚ラベル』も、もちろんそう。

白麹で仕込むことにより、クエン酸のもつ鮮やかさ酸っぱさを引き出しています。

 

そしてその強い酸に対抗するかのように、『大納川天花 金魚ラベル』はかなりの甘口です。

その数値は-6。

日本酒度は0を基準にマイナスなほど甘くなるとされていて、-6以下が大甘口に分類されます。

なので、-6はズバリな甘口。

おなじ時期に発売される『春霞 湧き水ラベル』にも匹敵する甘みが期待できます。

 

さらに見て欲しいのが『酸度』の数値です。

この数値が2024年は『1.9』だったのに対し、2025年は『2.4』とパワーアップしました。

最近は酸度がクレイジーなお酒も増えてきて、「なんだ、そんなもの?」と思う方もいるかもしれません。

ですが、一般的な日本酒の酸度はだいたい1.4~1.8ほど。

2.0を超えてくる日本酒は多くはありません。

 

そして、酸度が上がれば甘みも感じづらくなります。

なので今年の金魚ラベルは、“酸”がより感じられる1本となっています。

 

と、数値から読み解いても、肝心なのは実際に飲んでどう感じたのかですよね。

感想に移っちゃいましょう。

 

『大納川天花 純米吟醸夏酒 金魚ラベル』を飲んでみて

この1本の味わいを一言であらわすのならこうなります。

 

“グレフル感マシマシのさっぱり大納川”

 

香りはごく穏やかで、蔵付酵母よりも秋田酒こまちらしい透明感が感じられます。

味わいは、これね……

2024年のものよりもドライさが増しています。

甘酸っぱい味わいには違いないのですが、より酸に当たるスポットライト。ほんのりと苦みも伴うので、柑橘のようなフルーティーさが広がります。

秋田酒こまちならでは“ふわっ”とした口当たりもあって、これだけの酸が重くならないのはお見事でした。

 

数値の上では-6と大甘口。

ですが、実際に飲むと中口でしょうか。

前年よりもずっと甘みが控えめに感じられて、飲めば飲むほど後をひく魅力がありました。

この飲みやすさは、まさに夏酒。

 

3月、4月には『ななつぼし』や『ハート』が発売されましたが、あちらは甘みに飲みごたえが。

対して『金魚』は酸味に飲みごたえを感じました。

季節が、変わりましたね。

 

ボトルから涼を感じ、味わいからも涼やかさの得られる素敵な1本でした。

 

『大納川天花 純米吟醸夏酒 金魚ラベル』の商品情報

  • 使用米:秋田酒こまち100%
  • 精米歩合:55%
  • 使用酵母:蔵付酵母D‐29
  • 日本酒度:-6
  • 酸度:2.4
  • アルコール分:14.8%
  • アミノ酸度:0.8
  • 参考価格720ml:1,980円

 

まとめ:今年も大納川の夏、待ってました。

なんでしょう、この1本。

本当に天花シリーズのなかでいちばん好きなラベルなんですよ。

シンプルだから青がきれいですし、陰陽太極図のような金魚の並びもかわいいです。

一目でわかる『夏ッッ』感がたまりません。

SNSなどで写真を見るとそれだけで嬉しくなりますし、「今年もきたか……」と胸がおどります。

 

飲まずとも気持ち高まる1本。

 

私はもう、金魚ラベルに魅了されているのだと思います。

これを読むあなたもきっとそう。

気になっているから読んでくれたのだと思います。

あとは飲むだけです。

 

まだ早い、けど、そこまで来てる。

 

そんな大納川の夏酒を、ぜひどうぞ。

 

それでは今回はこのへんで。

ここまで読んでいただきありがとうございます。

ではでは。

 

※飲みやすいお酒でまとめているので、合わせて読んでみてね

 

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