すごい時代になりました。
こんばんは、いしかわです。
日本酒の新商品が、セブンイレブンで先行発売される。
日本酒が飲めるようになって20年近く経ちますが、今までそんな日本酒はなかったように思います。
酒は酒屋で買う。スーパーで買う。
コンビニで買うのは缶チューハイやビールが中心。
そんなイメージでした。
まして、管理のむずかしい日本酒です。
冷蔵を約束できない場所には売らないという、特約店限定をうたう蔵だってあるほどです。
なので、コンビニに日本酒は期待できない。
そんな印象を、まんさくの花が覆しました。
ちょっと詳しくみていきましょう。
『月の彩 純米大吟醸』ってこんなお酒
『月の彩 純米大吟醸』は、日の丸醸造が日本酒ビギナーに向けてつくりあげた令和の日本酒です。
そのコンセプトは、道しるべ。
“夜道を照らす月明かりのように、ビギナーにとっての道しるべとなる1本”が大きなテーマとなっています。
また今回は、蔵人だけに頼らず、アドバイザーとして女優の『藤江萌』さんを起用しています。
日本酒に詳しくないからこそ、『飲みたいと思える日本酒』とはどんなものなのか。
それを実現するため、『月』をモチーフに数種類のお酒をテイスティング。香りや味わいについての意見を交わし、ラベルもデザインされました。
と、ここまでは一般的なコラボのイメージのままですよね。
ところが今回!
さらになんと、販売方法まで打ち合わせたのだそうです。
その販売方法とは、
『東北6県のセブンイレブンにて先行発売』
新しいと感じた手法には、そういうからくりがあったのですね。
さて、蔵人や飲み手がもつ経験や固定観念を取っぱらったこの1本。
アルコール度は13度と、かなり挑戦を感じる純米大吟醸です。
この軽さが味わいにどう影響しているのか。
さっそく飲んでみました。
『月の彩 純米大吟醸』を飲んでみて
この1本、一言であらわすのならこうなります。
“さらさらしっとり+うまあま”
甘みと酸味に芯があって、13度でもふわりとフルーティーさが楽しめます。
これ、たぶん美郷錦にだからこそ出せた味わいなのではなかろうか。
ハッキリとした甘酸っぱさが出せる酒米だからこそ、低アルに負けていないように感じます。
軽いのにうまみを印象付けるのが、いいですこれ。
しかも、ここがうれしくて!
余韻のアルコール感が薄いので、めちゃくちゃ飲みやすいんです。
最初から最後までキレ上がらずにスムーズな『うまあま』が楽しめちゃいます。
この1本、オススメしたい相手はビギナーの方だけではありません。
「今日は軽く済ませよう」
明日が早かったり忙しかったり、飲みたいけど深酒できない日ってありますよね。
そんな日に。
ぜひともオススメしたい1本でした。
『月の彩 純米大吟醸』の商品情報
- 原料米:秋田県産美郷錦100%
- 精米歩合:50%
- アルコール分:13度
- 参考価格:715円
- 10月18日より東北6県のセブンイレブンにて先行発売
まとめ:秋田らしさを残しつつ、これからに向けた夜を照らす1本
いま、秋田の酒造には2つの考え方があるかと思います。
変わるか、変わらないか。
『これまで』を大切にするか。
『これから』を見据えるか。
これは私個人の意見ですが、私は挑戦する蔵が好きです。
変わろうとする蔵が好きです。
抗う蔵が好きなんです。
だから、応援したい。
新しいことを恐れずに、新しい道を模索する蔵を応援していきたいです。
なので、この1本も。
ぜひ、もっと知られて欲しく思います。
知らないは、もったいないですから。
ではでは!