こんばんは、いしかわです。
秋田杉ジンがとんでもない快挙を達成しましたね。
『東京ウイスキー&スピリッツコンペティション2021』において、日本のクラフトジン初の“最高金賞”。
もともと、原材料に『秋田杉』をつかったことで話題ではありました。
ですが今回の“快挙”で、その話題性はさらに大きく増したのではないでしょうか。
この記事では、実際に飲んでみた感想はもちろん、インスタグラムに投稿されていた50の口コミにも触れていきます。
おすすめの飲み方も綴っていくので、いま気になっているあなたの参考になればうれしいです。
それでは、いってみましょう。
秋田杉ジンってどんなジン?
秋田杉ジンは、秋田県醗酵工業(オエノン)がつくるジャパニーズクラフトジンです。
その謳い文句は、
「まるで森林浴をしているような清々しい香り」
原材料に秋田杉の葉をつかうことで、これまでになかった風薫るジンを実現しています。
そしてジンといえば、忘れてはいけないのがボタニカル素材です。
秋田杉ジンにつかわれているのは5種類。
- ジュニパーベリー
- コリアンダーシード
- アンジェリカルート
- オレンジピール
- レモンピール
コリアンダーはカレーにつかわれるスパイスとして有名ですし、オレンジ、レモンは言わずもがなです。
ただ、「ジュニパーベリーとアンジェリカルートってなんぞ?」と思いますよね。
私も耳に馴染みがなく、調べてみました。
ジュニパーベリーとは、『西洋ねず』という木から穫れる実の名前なのだそう。
これはちょっと大げさかもしれませんが、ジュニパーベリーは“ジンそのもの”と呼べるかもしれません。
なぜなら、西洋ねずのフランス名は『ジュニエーブル』。
ジンの名前の由来になったとされているからです。
それくらいジンの中心にある香りとして、ジュニパーベリーは欠かせない素材となっています。
そしてもうひとつ。
謎のボタニカル素材『アンジェリカルート』。
『アンジェリカ』はヨーロッパではハーブとして人気ですが、実は『セリ科』の植物なんです。
『ルート』は根を意味していて、『アンジェリカ』の根から精製したオイルのことを『アンジェリカルート』といいます。
香りはというと、ちょっとスパイシー。
ビターな甘みに合わせて刺激が感じられる、ジン特有の香りを生んでいます。
ではでは、これら5種の複雑味に『秋田杉』が加わることでどうなるのか。
先に口コミを見ていきましょう。
秋田杉ジンの口コミは?
インスタグラムには50件ほどの投稿があり、ポジティブな感想が大半でした。
- ジンの香りと杉の香りが程よく溶けこんでいる
- 秋田杉のジントニックうま~
- 飲むと手つかずの森のなかを大口開けてダッシュしている気分になります
- 飲む森林アロマテラピー
- 口にいれた瞬間から、鼻に抜ける余韻まで秋田杉の香り
- 新感覚
- 生魚のネガティブな臭みを消してくれるだけでなく、杉の香りで贅沢な味わいに
- 森のなかで飲んでるみたい
- アロマを嗅いでいる気分
- あと味がすっごく杉の木
- 炭酸のはじける際に、秋田杉のスッキリと清々しい香りが立ち上ります
- 秋田のおみやげにぜひおすすめしたい一品
ネガティブな感想としては、
- 杉の香り強すぎ!
というものがひとつだけでした。
正直に言うと、すべての口コミに目をとおしても、私の心は半信半疑でした。
どうしても『杉の香り=おいしい』に繋がらなかったんです。
だからこそ、実際に飲んでみて驚きました。
秋田杉ジンを実際に飲んでみて
これはもうこの一言に尽きます。
「香りがたまらんッッ!」
オレンジ、レモンピールの苦みある爽やかさに、コリアンダーシードとジュニパーベリー、アンジェリカルートのスパイシーさ。
そこに『秋田杉』が加わることで、斬新さが生まれています。
最初のひと嗅ぎは、「うおっ」という違和感。
時間にして1秒にも満たなかったかもしれません。
知っているジンにはない香りにほんの一瞬、頭がついていきませんでした。
ですが、一瞬の先にあったのは“癒し”です。
たまらない爽快感。
深呼吸したくなる心地よさ。
すごいです。体が勝手に限界まで息を吸っていました。
森林浴なんてしたことないくせに、本気で思ったんです。
「森林浴してるみたい」と。
それくらい、杉の香りが感じられました。
もしかすると、日本人だからこそ『杉』に親しみを覚え、
秋田県民だからこそ『秋田杉』に心を奪われるのかもしれません。
まさに癒し。アロマテラピー。
この香り、たまりません。
秋田杉ジンのおすすめの飲み方は?
これはボトルの首掛けにも書いているのですが、ハイボール(炭酸割り)がダントツでおすすめです。
なぜなら、香りの立ち方がちがいます。
炭酸が香りを押し上げてくれることと、見た目の清涼感が見事にマッチ。
そのままだと46度と強すぎますし、割ることで香りも開いてくるのでおすすめです。
「ジントニックじゃダメなの?」
と思われたかもしれません。
ただ、これも公式とおなじ意見でジンハイボール。炭酸割りがいちばんだと感じます。
やっぱりトニックウォーターでは味がついてしまうのが難点です。
純粋に『秋田杉』を楽しむのであれば、炭酸割りをおすすめします。
正直ちょっと高いけど、1杯あたりで考えれば約300円
秋田杉ジン……
ぶっちゃけ高いですよね。
500mlで3,113円(税込み)
「あ、そっか。700mlじゃないんだ! しかも結構するなあ……」
というのが私の正直な感想でした。
でも、考えてみてください。
ハイボールはだいたいジンと炭酸水の割合が1:4です。
つまり、ジンは45mlほど。
500ml1本から11杯分がとれることになります。
となると、
1杯あたり283円。
お店で飲むよりもずっとお得です。
さらに、有名なジャパニーズジンとして、
- サントリー『ROKU《六》』
- 西酒造『尽《tsukusu》』
- 季の美 京都ドライジン
などがありますが、いずれも4000円を超えています。
そう考えると秋田杉ジンは、ジャパニーズクラフトジンのなかでも比較的安価な部類に入るのではないでしょうか。
秋田杉ジンは口コミポジティブ。香りがたまらない秋田のジン。
杉の木をつかったジンといわれると、味が想像できなくて身構えてしまいますが、口コミは絶賛の嵐でしたね。
もちろん、マズければレビューしないという方もいると思います。
ですがそれでも、そこにある賛辞を無視することはできません。
私自身、飲んでみて心から驚きました。
心から癒されました。
深呼吸したくなるジンなど初めてだったので、おもわずこうして記事にしてしまったほどです。
「もっと知られてほしい」
この感動を、全国に。
そして何より秋田県の方々に「もっと知られてほしい」と思います。
3000円といえば、贈り物としてもちょうどいい金額です。
いまセンセーショナルな秋田のジン。
その価値は、お中元やお歳暮にも適しています。
秋田から贈るのなら、秋田のものを。
まずはご自身で飲んでみて、おいしいと感じたら考えてみてくださいね。
それでは今回はこのへんで。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
いしかわでした。