こんばんは、さるあみです。
この記事にいらしたということは、『飲みやすい秋田の日本酒16選』を読んでくれた。もしくは、いま目の前にこのお酒があって気になっている。
もしくはもしくは、今日は買わなかったけど気にはなっている。
あなたはそんな状況にあるのではないでしょうか。
ずばり、安心してください。
この記事を最後まで読む必要はないです。
買いです。
この1本、買いです。
ちょっと詳しくみていきましょう。
『やまとしずく 夏のヤマト』ってこんなお酒
まずこの『やまとしずく』という銘柄ですが、あまり耳に馴染みがないですよね。
『山』『ト』『しずくのイラスト』
合わさって『やまとしずく』。
ラベルもユニークなので、予備知識なしではなかなか読めません。
そんな『やまとしずく』ですが、大仙市にある秋田清酒がつくるブランドです。
販売は、特約店のみ。
そのためスーパーや量販店では買うことができません。
酒の英雄や酒のやまやにも売っておらず、酒屋さんのなかでもごく一部。いわゆる『地酒屋』と呼ばれる酒屋さんのみの販売となります。
- 純米酒
- 山廃純米酒
- 純米吟醸
- 純米大吟醸
上記の4種類が通年商品で、夏のヤマトはもちろん『夏季限定』の1本です。
とはいえ、夏季限定といっても日本酒の四季って早い!
アパレル業界にならぶスピード感で、季節を先取りしていきます。
なのでこの『夏のヤマト」……
発売時期は、5月中旬です。
葉桜が散ってみじかい梅雨が訪れるまでの、谷間。
四季に当てはめようにも、どっちに当たるのかわからない。
そんな時期の発売となります。
そしてこの『やまとしずく 夏のヤマト』ですが、ふたつほど質問させてください。
「生酒」っぽくありませんか?
透明なボトルに白地のラベル。青色の文字。
「夏ぅぅ!」という感じがありありと伝わってきて、なんだかキリッとしたイメージがありますよね。
冷やしてなんぼ。
『ザ・夏酒』という装いです。
が。
しかし。
But!
実はこの『夏のヤマト』……『一回火入れ』なんです。
なので季節がそれを許さないだけで、冬季くらい寒ければ常温で保管してもバチは当たりません。
さらにさらに、質問をもうひとつ。
「この1本、純米吟醸っぽくありませんか?」
なんかもう、涼しげなデザインが「私、純米吟醸です!」といっていますよね。
ところがどっこい。
『夏のヤマト』は純米酒。
精米歩合60%の純米酒なんです。
少なくとも私は怒涛の先入観で、『純米吟醸 生』だと思っていました。
『夏のヤマト』を実際に飲んでみた
この1本、一言であらわすのならこうなります。
“ガス感とうまみのバランスがたまらんッッ”
スパークリングであるかのようなガス感。
この微発泡が純米酒に軽やかさを生んで、重みを消してくれています。
冷やして嗅ぐと、香りはおだやか。
米のもつ華やかさがほんのりと香ります。
味わいは、ほんとに新鮮!
微炭酸といっても過言ではないガス感が気持ちいいです。
しかも、軽快なのどごしでありながらも、たしかに純米酒なんです。
クリアーなだけではないうまみ。
舌にうすい膜として感じられます。
さっぱりとした口当たり。
そこから『うまみの余韻』を舌に残し、辛口としてキレていく。
キレのなかにあるわずかな苦みも、飲みやすさを助長してくれています。
うまみ、キレ、苦み。
これらに強めのガス感があわさり、涼を生む。
夏にぴったりなお酒だと思います。
そしてなんと『夏のヤマト』、価格もおいしいんです。
720mlで1,375円(2023年現在)
特約店限定とはいえ、いまでは楽天に出店しているお店もあります。
買うための敷居はどんどん低くなっているので、一考の価値ありですよ。
『やまとしずく 夏のヤマト』の商品情報
※数値は2023年のものです
- 分類:純米酒
- 原料米:美山錦
- 精米歩合:60%
- アルコール度数:16度
- 日本酒度:+2
- 酸度:1.8
2020年のものは日本酒度が+5で、酸度は1.4でした。
年度ごとに誤差があるかと思いますので、参考までにどうぞ。
まとめ:『夏のヤマト』は純米酒。うまみとガス感のバランスがたまらない
発売は、初夏とも晩春とも取れる5月中旬。
スパークリングを謳う日本酒ではなく、あくまでもガス感のある純米酒です。
ポイントは、即ビン詰めからの即火入れ。
手間を惜しまなかったからこそできた、活きた酵母のフレッシュさにあります。
夏に重たい酒は飲みたくないですよね。
軽快でうまみある1本。
『やまとしずく 夏のヤマト』を、今年は選んでみてはいかがでしょうか。
それでは今回はこのへんで。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
いしかわでした。
※飲みやすい秋田の日本酒でまとめていますので、こちらも読んでみてね。