【秀よし 純米吟醸 松声】の感想・評価:やわらかく上品な甘みに、スッキリ後味

『秀よし 純米吟醸 松声』の評価・レビュー 秀よし(鈴木酒造店)
この記事は約4分で読めます。

「秀よしのお酒でオススメってどれ?」

と問われれば、私は迷いなくこの1本と推します。

 

こんにちは、さるあみです。

 

角館の桜まつりを始め、県南のお祭りにいくと必ずと言っていいほど見かける『秀よし』というブランド。

県内スーパーでも取り扱いがあるので、県民に広く知られている日本酒です。

これから触れていくのは、そんな『秀よし』のなかでも最もポピュラー。

 

“松声(しょうせい)”

 

いちばん目にする機会が多いであろう1本です。

さっそく見ていきましょう。

 

『松声』ってどういう意味?

はじめて聞いた、はじめて口に出した、という方も多いのではないでしょうか。

“松”の“声”と書いて『松声(しょうせい)』。

文字どおりの意味と解釈すると、「松の声ってなんぞ??」と思いませんか?

実はこの場合の“声”にはこんな意味があるんです。

 

“風がもたらす音”

 

なので『松声』には、

 

“松の木に風が吹いて鳴る音”

 

という意味があります。

 

『秀よし 純米吟醸 松声』を飲んでみて

『秀よし 純米吟醸 松声』の味わいを一言であらわすのならこうなります。

 

“やわらかくて上品な甘みと、スッキリとした後味”

 

よく冷やして飲むと香りは甘く、華やかに上ります。

香りに鼻は慣れていくものなので、その華やかさは徐々に薄れていき、やがて感じなくなりました。

 

味わいは、やわらかくてスッキリとした甘み。

舌で転がすとわずかにサラサラとした感触をおぼえます。

味を語れば甘みが中心にありますが、強調したいのは『後味の軽快さ』です。

 

ふわっと甘く、すぅっと消える。

 

飲んですぐは甘く感じ、キレ上がることなく消えていきます。

そのため『甘口』『辛口』の判断がむずかしいです。

ただ、ふと脳裏に浮かんだのは秋田酒造の『秋田晴 大吟醸』でした。

あちらも「甘く入ってきて消えていく味わい」。

よく似ていると感じました。

 

とはいえ、飲み終わりの余韻となると話は変わってきます。

『松声』のほうは、何度口に運べど甘みが先にきます。

舌が甘みに慣れてきたころでもまだ、甘みがおいしいんです。

 

なので、口に入れた瞬間のインパクト。

やわらかくて上品な甘さが『松声』という風情によくマッチした1本、という印象を受けました。

 

『秀よし 純米吟醸 松声』の商品情報

  • 原料米:秋田酒こまち
  • 精米歩合:50%
  • アルコール分:15度
  • 日本酒度:+3
  • 酸度:1.2
  • 酵母:秋田流花酵母

 

☆近年の受賞歴

 

ワイングラスでおいしい日本酒アワード2018、2019、2020:金賞

2019年度全米日本酒鑑評会:金賞

 

まとめ:『秀よし』誇る、侮るなかれの定番酒。300mlもあるのでお試しあれ。

最後にもう一度、『松声』の味わいを一言でまとめておきます。

 

“やわらかくて上品な甘みに、スッキリとした後味”

 

言葉が正しいのかはわかりませんが、『女性的な味わい』という言葉が似合います。

香り、味わいの美しさ。

決して名前に負けてはいません。

誰にでもオススメではありますが、あえて言うならば以下のお酒が好きな方。

 

  • 出羽の冨士 純米吟醸 AKITA雪国酵母仕込
  • 秋田晴 大吟醸
  • 高清水 純米大吟醸

 

飲みやすい甘みを好まれる方に強く勧めたい1本です。

 

『秀よし』という伝統。

そして、『松声』という風情。

ぜひあなたも堪能してみてくださいね。

 

それでは今回はこのへんで。

ここまで読んでいただきありがとうございます。

いしかわでした。

 

 

 

タイトルとURLをコピーしました