「秀よしのお酒でオススメってどれ?」
と問われれば、私は迷いなくこの1本と推します。
こんにちは、さるあみです。
角館の桜まつりを始め、県南のお祭りにいくと必ずと言っていいほど見かける『秀よし』というブランド。
県内スーパーでも取り扱いがあるので、県民に広く知られている日本酒です。
これから触れていくのは、そんな『秀よし』のなかでも最もポピュラー。
“松声(しょうせい)”
いちばん目にする機会が多いであろう1本です。
さっそく見ていきましょう。
『松声』ってどういう意味?
はじめて聞いた、はじめて口に出した、という方も多いのではないでしょうか。
“松”の“声”と書いて『松声(しょうせい)』。
文字どおりの意味と解釈すると、「松の声ってなんぞ??」と思いませんか?
実はこの場合の“声”にはこんな意味があるんです。
“風がもたらす音”
なので『松声』には、
“松の木に風が吹いて鳴る音”
という意味があります。
『秀よし 純米吟醸 松声』を飲んでみて
『秀よし 純米吟醸 松声』の味わいを一言であらわすのならこうなります。
“やわらかくて上品な甘みと、スッキリとした後味”
よく冷やして飲むと香りは甘く、華やかに上ります。
香りに鼻は慣れていくものなので、その華やかさは徐々に薄れていき、やがて感じなくなりました。
味わいは、やわらかくてスッキリとした甘み。
舌で転がすとわずかにサラサラとした感触をおぼえます。
味を語れば甘みが中心にありますが、強調したいのは『後味の軽快さ』です。
ふわっと甘く、すぅっと消える。
飲んですぐは甘く感じ、キレ上がることなく消えていきます。
そのため『甘口』『辛口』の判断がむずかしいです。
ただ、ふと脳裏に浮かんだのは秋田酒造の『秋田晴 大吟醸』でした。
あちらも「甘く入ってきて消えていく味わい」。
よく似ていると感じました。
とはいえ、飲み終わりの余韻となると話は変わってきます。
『松声』のほうは、何度口に運べど甘みが先にきます。
舌が甘みに慣れてきたころでもまだ、甘みがおいしいんです。
なので、口に入れた瞬間のインパクト。
やわらかくて上品な甘さが『松声』という風情によくマッチした1本、という印象を受けました。
『秀よし 純米吟醸 松声』の商品情報
- 原料米:秋田酒こまち
- 精米歩合:50%
- アルコール分:15度
- 日本酒度:+3
- 酸度:1.2
- 酵母:秋田流花酵母
☆近年の受賞歴
ワイングラスでおいしい日本酒アワード2018、2019、2020:金賞
2019年度全米日本酒鑑評会:金賞
まとめ:『秀よし』誇る、侮るなかれの定番酒。300mlもあるのでお試しあれ。
最後にもう一度、『松声』の味わいを一言でまとめておきます。
“やわらかくて上品な甘みに、スッキリとした後味”
言葉が正しいのかはわかりませんが、『女性的な味わい』という言葉が似合います。
香り、味わいの美しさ。
決して名前に負けてはいません。
誰にでもオススメではありますが、あえて言うならば以下のお酒が好きな方。
- 出羽の冨士 純米吟醸 AKITA雪国酵母仕込
- 秋田晴 大吟醸
- 高清水 純米大吟醸
飲みやすい甘みを好まれる方に強く勧めたい1本です。
『秀よし』という伝統。
そして、『松声』という風情。
ぜひあなたも堪能してみてくださいね。
それでは今回はこのへんで。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
いしかわでした。