『大納川天花 純米吟醸生 チーズラベル』の感想・評価:発酵食に合う酸の伸び。

大納川天花(大納川)
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こんばんは、いしかわです。

 

毎度のことながら大納川さんのラベルって、シンプルなのに可愛らしいですよね。

白のラベルに、ポツンとチーズ。

プロセスチーズの色的にチェダーでしょうか。ゆるキャラでもないのに可愛らしくて、おもわず手に取りたくなります。

というか、実際に取ってしまったから書いているわけで……。

まんまと大納川さんの戦略にハマってしまったのかもしれません。

 

というわけで、毒を食らわば皿まで。

戦略にハマってしまったのならば紹介するところまで。

今回はこの、チーズに合いそうな1本に触れていきます。

それではいってみましょう。

 

『大納川天花 純米吟醸生 チーズラベル』ってこんなお酒

『大納川天花 チーズラベル』は、秋田の固有米である『一穂積』をつかった純米吟醸の生酒です。

 

新潟の『越淡麗』と秋田の『秋田酒こまち』を親にもつ『一穂積』も、2025年でデビューして6年。

これまで各蔵さまざまな味わいで世に送り出してきました。

その中からいくつか飲んで感じたのは、後味のスッキリさです。

いずれの『一穂積』もコシは弱く、後味がきれい。

そのため、「既存のユーザーには物足りないのではないだろうか?」というのが正直な感想でした。

 

ところがどっこい。

どっこいですよ。

この1本が、最初に『一穂積』の印象を変えました。

「チーズに合う」という謳い文句。かかる期待。背負ったもの以上の味が求められるなかで、はたしてどんな味わいに仕上がったのか。

感想に移っちゃいましょう。

 

『大納川天花 純米吟醸生 チーズラベル』を飲んでみて

この1本の味わいを一言であらわすのならこうなります。

 

“レモンやマリネに合わせたい酸”

 

綿あめのようなフワフワの甘みに、「これは日本酒です」と伸びる酸。

『うまみ』や『主張』という点でみると、やっぱり飯米よりは強いなという印象です。

 

そして、舌に残る香味が深い深いっ。

しっとりと残る甘酸っぱさがいいんです、すごく。

この消えないしっとり感には、チーズだけでなくもっとコク深い発酵食品も合わせられそうです。

あとは、酸味に合わせてマリネでしょうか。

レモンをしぼった牡蠣やイカなんかも良いかもしれません。

味噌ほどコクがあるとお酒のほうが負けてしまう気がするので、お酢や柑橘類の酸味と合わせてみてくださいね。

もちろん、チーズもお忘れなく!

 

全体通して『あきたこまち』よりも味わい強く、『百田』よりは弱く。

『一穂積』の居場所を見せつけられたような1本でした。

 

『大納川天花 純米吟醸生 チーズラベル』の商品情報

  • 使用米:秋田県産『一穂積』100%
  • 精米歩合:55%
  • 使用酵母:蔵付き酵母D-121
  • アルコール分:15.8%
  • 日本酒度:-4
  • 酸度:2.0
  • 参考価格720ml:1,980円

 

まとめ:和食洋食の酸味に寄り添う1本。まずはぜひチーズとともに。

実はこのチーズラベル、新発売時の酸度は1.8でしたが、二期目の2025年は2.0になっています。

なので、酸が増してます。

この上昇が年々なのかはまだわかりません。

ですが、やっぱり感じるのは『酸へのこだわり』です。

 

“発酵食品に合わせやすい酸”

 

今までなんとなく合うものだと思ってきましたが、ここに狙いを定めた1本というのは希少かもしれません。

今年はどんな酸を感じるのか。来年はもっと伸ばしてくるのか。

まだまだ発展途上の1本にワクワクしますね。

この1本、追いかけるなら“今”ですよ。

 

それでは今回はこのへんで。

ここまで読んでいただきありがとうございます。

ではでは!

 

※おなじ時期に発売される鮨ラベルもオススメなんです。

 

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