『大納川天花 純米大吟醸生 鮨ラベル』の感想・評価:ほっとする甘酸っぱさ

大納川天花(大納川)
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こんばんは、いしかわです。

 

「なんぞ、このラベル??」

と思いませんでしたか?

私は思いました。

シンプルだけどインパクトがあって、何に合わせて飲めばいいのか一目でわかる。

そんなわかりやすさがありますよね。

 

とはいえ、寿司です。

なかなか日常には登場しません。

少なくとも私の日常には贅沢品として登録されています。

せめて和食に。ざっくりと広い食材に合わせられないものかと思い、実際に買って飲んでみました。

ちょっと詳しく見ていきましょう。

 

『大納川天花 鮨ラベル』ってこんなお酒

『鮨ラベル』が生まれたきっかけは、大納川のBIGBOSSこと『田中文吾』氏の幼少期に由来します。

子どもの頃のBIGBOSSにとって、マグロのお寿司はご馳走。

いわば憧れでした。

なのでこの純米大吟醸もまた、飲み手にとってのご馳走になって欲しい。

そんな願いが込められています。

 

そして実はこの『鮨ラベル』ですが、新発売当時は『秋田酒こまち』が使われていました。

精米歩合45%の純米大吟醸で、日本酒度-8ほどの大甘口だったんです。

では今期は。

2025年のものはというと、酒米も精米歩合も変わっています。

 

酒米は『秋田酒こまち』から『あきたこまち』に。

精米歩合も45%から50%になり、甘みも新発売時よりも抑えられているのが特徴です。

酸度は1.8と高いのでより飲みやすく、より食中酒に寄せてきた感じですね。

公式によると、『寿司だけでなく肉料理にも合わせやすい』とのことでした。

和食洋食問わず合わせられるとなれば、日々の食卓にも並べやすいですよね。

余り物でつくった“名前のない料理”にだって合わせられますよ。

 

というわけで、日々の食卓に並べた感想。いってみましょう。

 

『大納川天花 鮨ラベル』を飲んでみて

この1本の味わいを一言であらわすのならこうなります。

 

“ほっとする味わい”

 

なんかもうね、あったかいんです。

大納川の蔵付き酵母特有の、懐かしい甘みを感じる香り。

口に含むと、体温でジワッと甘みが沸いてきます。

この甘みがほっとする甘みで! まったくズシリと来ないんです。綿あめのような軽快さがあって、酸と並んで伸びていきます。

この甘酸っぱさのバランスが抜群なんです。

どこまでもやさしい。どこまでもどこまでやさしい。

口角の下がる甘酸っぱさが長くて、口に残る香りには安心感すら感じました。

この“ほっこり感”は、ぜひ感じてほしいです。

 

いや~~、おいしい!

『酒米じゃない』は、弱みじゃない。

やや弱いからこそ出せる味わいが、大きな強みになっている1本でした。

この1本、ホントにオススメですよ。

 

『大納川天花 鮨ラベル』の商品情報

  • 使用米:あきたこまち100%
  • 精米歩合:50%
  • アルコール分:15度
  • 使用酵母:蔵付き酵母D‐29
  • 日本酒度:‐3
  • 酸度:1.8
  • アミノ酸度:1.0
  • 参考価格720ml:2,200円(税込み)

 

まとめ:『酒こま』から『あきたこまち』にマイナーチェンジ。より食卓に合う1本に。

飯米を使う蔵が増えてきていますが、『あきたこまち』を使わせたら大納川の右に出る蔵はないのではないでしょうか。

それくらい早くから『あきたこまち』での酒づくりに取り組んでいて、今ではラインナップも豊富です。

炎ラベルもあきたこまちですし、流れ星ラベルもそう。

ペリカンラベルもエンジェルラベル、どちらもあきたこまちを使用しています。

 

そのなかから1本だけ選ぶとすれば……

選ぶとすれば、私は沈黙します。

選ぶことなどできません(笑)

 

ですが、2本なら選べます。

 

辛口ならば『炎ラベル』を。

そして、甘口ならばこの『鮨ラベル』を、ぜひオススメさせてください。

飲んでもいいです、買ってもいいです。

ぜひ、機会があれば飲んでみてくださいね。

 

それでは今回はこのへんで。

ここまで読んでいただきありがとうございます。

ではでは!

 

※炎ラベルの記事はこちら

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