こんばんは、さるあみです。
早くも出ました、秀麗無比シリーズの第2弾。
第1弾は御所野蔵からのお届けでしたが、今回は本社蔵からの発売となります。
第1弾はその発売時期から『しぼりたて』の提供でした。
では、2月発売の第2弾はどうだったのでしょうか。
詳しくみていきましょう。
『秀麗無比』ってどんなシリーズ?
高清水がつくる『秀麗無比』は、2021年に生まれた新ブランドです。
シリーズとして4種類が予定されています。
販売は、秋田県内のみ。
そのため公式では『あきたかしみず』とも呼ばれています。
『秀麗無比』のテーマは、原点回帰にあります。
『6号酵母』×『秋田流寒仕込み』。
秋田発祥の原料と技にこだわり抜いたシリーズです。
とはいえ高清水の2月といえば、あの『春の純米』があります。
いったいどうやって差別化するのか。
ひそかに期待していた第2弾は、川元むつみ町の本社蔵から発売となりました。
その名も、
“秀麗無比 無濾過純米原酒”
本社蔵の杜氏である『菊地格』氏がてがけた、
- 濾過なし
- 加水なし
の原酒です。
そのため、アルコール度数は驚きの18.5度。
一般的な日本酒が15~16度だと考えると、さすが原酒。高いですよね。
数字でみれば『キツイ』と感じる方も多いかもしれません。
ですが実は、公式がおすすめする飲み方は『オンザロック』です。
日本酒でロックを推奨するなんて珍しいですよね。
ひと昔前なら「邪道だ!」と否定的な人が多かったかもしれません。
ですが、いまは令和。
王道という縛りはなくなり、自由が羽を広げられるようになりました。
「こうでなきゃいけない」
そんなルールはもうありません。
日本酒に型はないんです。
というわけで、実際に飲んでみました。
『高清水 秀麗無比 無濾過純米原酒』を飲んでみた
この1本、一言であらわすのならこうなります。
“そのままでも十分いける”
香りは甘みが美しくて、フルーティーさがあります。
やや重みこそありますが、味わう香りです。
舌に当たる感覚はやっぱり強いっ。
ただ、酸と甘み。そして重みの質がいいのか、やわらかさがあります。
最初のひとくちこそ強いアルコールを感じましたが、強烈だったのはそこまで。
正直いって、ひくほど飲みやすいです。
辛さは感じませんが、酸味で“甘くなく”感じさせてくれます。
ゆっくりと味わうことで酸と苦みが開くので、急がずに飲むのがおすすめです。
そして、公式おすすめのオンザロック!
酒質が良すぎてロックにするにはコシが足りないと思ったのですが、そんなことはありませんでした。
先入観に縛られてはいけない良い例です。
氷をいれたグラスに注いですぐはやっぱり原酒。そのまま原酒です。
ですが、氷のカドが取れてきてから大きく化けます。
「日本酒にしてはちょっと弱いかな~」くらいに薄まったところで、うまさドンピシャ。
「ここで時間が止まってくれればいいのに!」と本気で願うほど、ちょうどいい瞬間があります。
加水されることで、味わいはよりクリアでなめらかに。
うまみのなかに透明感が加わります。
これはロック。
確かにオンザロックがいいです。
そして、書いてて気づいてしまったことがあります。
ちょうどいいタイミングで氷を取ってしまえばよかったのでは?
このミスは今あなたしか知らないことなので、そっと胸に閉まっておいてください。
……ちょうどいいところで飲みきってしまえばよかったのでは?
このミスもあなたしか知らないことなので、そっと胸に閉まってください。
いっそ氷じゃなくて加水にすればよかったのでは?
もうやめて……
『高清水 秀麗無比 無濾過純米原酒』の商品情報
- 分類:純米酒
- 使用米:非公開
- 精米歩合:麹米60%・掛米65%
- 日本酒度:+2
- 酸度:1.9
- アルコール度:18.5度
- 酵母:協会601号
まとめ:『無濾過純米原酒』は飲み方自由。広い味幅を楽しもう
無濾過純米原酒ということで強さへの警戒があったのですが、飲んでびっくり。
驚きの飲みやすさに、高清水らしい『万人受け』する酒質を見ました。
料理に合わせるのなら、強めの味付けがいいかと思います。
塩よりもタレ。
焼き鳥はもちろんですし、焼肉のたれで炒めた肉料理にだって負けないのではないでしょうか。
また、公式では郷土料理として、
- 男鹿しょっつる焼きそば
- 横手焼きそば
- 鹿角ホルモン
などもおすすめしています。
秋田限定の日本酒を秋田の郷土料理と楽しむのもオツですね。
私はとりあえず『いぶりがっこ』で楽しもうと思います。
『しぼりたて』『無濾過原酒』ときて、次はどんな1本が生まれるのか。
伝統を現代の環境で昇華させた、まったく新しい高清水。
第3弾の発売が待ち遠しいですね。
それでは今回はこのへんで。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
※第1弾の記事はこちら