『由利正宗』の感想・レビュー:侮るなかれのコスパ酒。価格と質のバランスに驚け!

秋田の地酒
この記事は約5分で読めます。

こんばんは、いしかわです。

 

『雪の茅舎』『美酒の設計』で有名な齋彌酒造店に、知られざる『普通酒』があるのをご存知でしたか?

名を、『由利正宗』。

一升瓶とカップで展開する、スーパーでも買えるコスパ酒です。

 

とはいえ『普通酒』と聞くと、買って飲むには勇気がいりますよね。

なので、ぜひこの記事を読んでみてください。

実際に飲んだ感想がサクサク読めますので。

それでは、いってみましょう。

 

『由利正宗』ってどんな日本酒?

『由利正宗』は、齋彌酒造店の公式サイトにも載っていない『情報のない普通酒』です。

販売規格は、一升瓶とカップのみ。

720mlはありません。

 

また、『普通酒』と括ってこそいますが驚くなかれ。

“糖類無添加”

酸味料のたぐいも入っていまへん。

そのため『本醸造』と遜色のない品質が約束されています。

 

さらに価格。

価格も驚くなかれのハイコスパ。2000円を切ります。

 

とはいえ、一升瓶で2000円を切るとなれば、心配なのは味ですよね。

古来より日本には『安かろう悪かろう』という言葉があります。

日本酒も例外ではありません。

安い酒にはそれなりのリスクが伴います。

『高くておいしい』は当たり前ですが、『安くておいしい』は探さなければ出会えませんから。

 

というわけで、感想にいっちゃいましょう。

 

『由利正宗』を飲んでみて

『由利正宗』の味わいを一言であらわすのならばこうなります。

 

“これはこれで……”

 

香りは穏やかで、静かな波。

味わいからは『濁った透明感』をおぼえます。

 

「濁った透明感? 矛盾してない?」

 

と思いますよね。

ところがどっこい。飲めばそう表現したくなるんです。

ジリジリとした雑味はありますが、クセが少ない。

濁った味わいなのに、どこかクリアー。

静かなうまみが主張なく流れます。

 

余韻になるのは、酸味とちいさなアルコール感でしょうか。

やや雑な酸味、ツンとしたアルコール感が舌に残りました。

 

甘口辛口で答えるならば、『うまくち』です。

甘すぎず、かといって辛くはない。

偏りのないうまみがどんな食事にも寄り添ってくれます。

なので、

 

“とりあえず由利正宗”

 

これで何もない夜が落ちつきます。

というのも『流行の日本酒』って、料理を喰ってしまうことがありますよね。

香りが強すぎたり、味わいが華やかすぎたり。

フルーティーさは、時に食事の邪魔になることがあるんです。

 

もちろん、それぞれの味わいに合う料理はあります。

ですが、誰もがそれを意識して料理するかといえばNOですよね。

名前のない料理になる日もあるし、食べたい料理を作りたい日だってあるはず。

 

だからこそ、1本あってもいい。

『由利正宗』は、とりあえず置いておきたい。

そう思わせてくれる1本です。

 

そしてこれは内緒にして欲しいのですが、

 

“料理酒にすると料理の味がワンランクアップします”

 

「もったいない!」

「あり得ない!」

 

という声が聴こえてきそうですが、日本酒は自由です。

由利正宗で作った料理を、由利正宗で流しこむ。

この一体感は知って損はありません。

ハイコスパだからできる、おうち時間のちょっとした贅沢です。

強くはオススメしないですが、飲みきれないときの選択肢に入れてみてくださいね。

 

『由利正宗』の商品情報

  • 原材料名:米(国産)、米こうじ(国産米)、醸造アルコール
  • アルコール分:15度

 

まとめ:『普通酒』と侮るなかれ。このコスパは日常にこそありがたい。

正直にいえば、「うまい!」と膝を打つ味わいではありませんでした。

ですが、それがいいんです。

日々の晩酌に求めるのは『輝き』だけではないはずですから。

 

大きな感想はないですが、これはこれでいい。

『由利正宗』は無理のない味わいです。

お父さんやお祖父ちゃんと。

そして、あなたの日常に。

さまざまな買い方をしてみてはいかがでしょうか。

 

とはいえやっぱり、一升瓶を買うのって怖いですよね。

そんなときはカップ酒でいきましょう。

1合サイズなので試すにはもってこいです。

コンビニでも買えるので、1度試してみてくださいね。

 

それでは今回はこのへんで。

ここまで読んでいただきありがとうございます。

ではでは。

 

※個人的においしかった日本酒でまとめているので合わせて読んでみてね。

タイトルとURLをコピーしました