「雪の茅舎でおすすめの1本が知りたい」
「ぶっちゃけ純米吟醸の味ってどうなの?」
この記事はそんなあなたの疑問に答えていきます。
こんばんは、いしかわです。
今回は、『地酒屋を利用する人』と『スーパーを利用する人』とでは大きく印象がちがうであろう1本。
『雪の茅舎 純米吟醸』を紹介していきます。
『雪の茅舎』って、スーパーやコンビニでは当たり前にみかけるのに、地酒屋さんにいくとあまりみかけないですよね。
常温のコーナーに置いてあることが多く、目につきにくいという事情もあるかもしれません。
あるいは、「季節限定品を求めているがゆえ視界に入らない」ということだってあり得ます。
「いつでも買える」は「いつまでも買わない」。
ある人にとっては身近で、ある人にとっては遠い存在。
そんなイメージのある『純米吟醸』を、実際に飲んでみた感想とともにレビューしていきます。
ぜひ最後まで楽しんでいってくださいね。
それではいってみましょう。
『雪の茅舎 純米吟醸』ってこんなお酒
『雪の茅舎 純米吟醸』は、NHKの『プロフェッショナル~仕事の流儀~』でも取り上げられたことのある『齋彌酒造店』の1本です。
『茅舎』とは、“かやぶきの家”を意味します。
東京からきた作家が帰りの車中、『雪に埋もれたかやぶき屋根の家々』をみて提案したことが由来です。
目にうつる景色を言葉にする表現力は、さすが作家。
名付けの親が東京からきた作家、というのはおもしろいですよね。
そして、雪の茅舎といえばこれです。
これこそが最大の特徴。『三ないづくり』
齋彌酒造店には『お酒は人がつくるのではなく、微生物がつくる』という考え方があります。
そのため齋彌酒造店のお酒は、
- 櫂(かい)入れ
- 濾過
- 加水
日本酒づくりに必須ともいえる工程が行われていません。
混ぜない、濾さない、水足さない。
この『三ないづくり』が味わいにどう影響しているのでしょうか。
つづいて味を見ていきましょう。
『雪の茅舎 純米吟醸』を実際に飲んでみて
この1本、一言であらわすのならこうなります。
“うまみ濃厚”
水風船を落として割ったかのような味のひろがり。
ミニトマトを噛んだときのような、はじける感覚。
とにかく濃厚なうまみが、舌全体に一気にひろがります。
どぷん、と濃厚に舌を覆うんです。
そして確かに感じる強いアルコール感。
ひとくち目は特に強く感じます。
飲み慣れてくると不思議なもので、辛さが際立ち、ジューシーさのなかにあったアルコール感がうすれていきます。
やがて飲みやすさが前面に押し出されて、すーいすいっ。
55%精米のクリアーさのなかで、この大きなうまみ。
『雪の茅舎 純米吟醸』には、スッキリなだけではないうまさがありました。
『雪の茅舎 純米吟醸』の商品情報
- 原料米:秋田酒こまち・山田錦
- 精米歩合:55%
- 日本酒度:+2
- 酸度:1.5
- アルコール分:16~17度
通年販売のなかでもっともスタンダードな1本です。
雪の茅舎といえば、まずはここから。
まとめ:年々味は変わってきているが、いまだ秋田を代表するブランドに間違いなし
最後にもう一度、『雪の茅舎 純米吟醸』の味わいを一言であらわしておきます。
“うまみ濃厚”
いろいろな日本酒を飲んでいると、たまに出会います。
「あれ? 水っぽい……」
飲みやすいのだけど、それだけを追求したら物足りなくなってしまった。
あるいはコストを抑えすぎた結果、薄味になってしまった。
そんなお酒。
そういった点でいえば、雪の茅舎には確かなうまみがあります。
味わいが“濃い”です。
『限りなく自然に近い造り×現代の技術』によって生まれる味わいの尊さを、ぜひあなたも感じてみてくださいね。
それでは今回はこのへんで。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
※飲みやすい、辛口、甘口でおすすめの日本酒をまとめています。読んでみてね。