「超弩級の辛口が飲みたい」
「セクスィー山本が気になりすぎる」
「まずは人の感想がほしい」
そんなあなたに向けて書いていきます。
こんばんは、いしかわです。
辛口の日本酒って、季節問わず1本は持っておきたいですよね。
しかもせっかくの1本です。とびきりの奴がいい。
+10度以上の辛口で、しかもお求めやすい値段のものがあれば最高です。
けど、そんな都合のいいお酒ってなかなかないんですよね。
あの『山本』だって、そんなドギツイ辛さの日本酒はつくってな……ん?
ドギツイ辛さ。
ド辛い。
ど辛い。
ど辛。
!!?
というわけで今回は、山本酒造店の『純米酒 ど辛』について触れていきます。
+15度の辛口は実際に飲むとどう感じるのか。
味の感想を思うままにつづっていきます。
ぜひ最後まで読んで、いまこの一瞬よりも興味をもっていただけるとうれしいです。
ではでは、いってみましょう。
『白瀑 純米酒 ど辛』ってどんなお酒?
『白瀑 純米酒 ど辛』とは、セクスィー山本酵母でつくられた超辛口の日本酒です。
セクスィー山本酵母は平成20年に蔵のなかで発見された酵母で、『セクスィー』の部分で失笑すると天罰が下るといわれています。
『ど辛』いちばんの売りは、辛口に振りきった日本酒度です。
+15という飛び抜けた数値は、県内でも5指に入るのではないでしょうか。
『ど辛』を超える辛さとなると、
- 刈穂 気魄の辛口(日本酒度+25)
- 刈穂 番外品(日本酒度+22)
- ゆきの美人 超辛(日本酒度+16~19)
上記の3本くらいのはずです。
いずれも数量限定、季節限定品なので、いつでも買えるとなると『ど辛』に軍配があがります。
そんな+15度の『ど辛』ですが、買うにはちょっと勇気がいりますよね。
『買って失敗したらどうしよう」
ものを買うには不安が付きものです。
次の項では味を感想を感じたままに垂れながしますので、参考にしてみてください。
『白瀑 純米酒 ど辛』を実際に飲んでみて
この1本、味わいを一言であらわすのならこうなります。
辛い。
いや、待って。ちがうんです。ふざけているのは認めますが、本心です。
しっかりと辛いんです。
日本酒を口に含んだときって、味わいが扇状に広がる。もしくは、水風船のように中心から弾けて広がることが多いですよね。
『フルーティー』や『ジューシー』という言葉が当てはまるやつです。
ところが、『ど辛』はまったくちがいます。
味わいが広がらずに、直方体のまま流れていくんです。
かなり四角い味わい。
非常に硬いお酒。
香りからも感じた、
「あ、これ辛口だ」
というイメージがそのまま舌に乗ってきます。
そしてキレッキレの余韻だけ残して、そのまま喉を通るんです。
広がらない。
ただただカターーイ辛さが、スーーーっと通り過ぎていく心地よさがありました。
というのが最初のひとくちです。
ところがどっこい。どっこいですよ。
この『ど辛』……飲んでるうちに不思議なことが起こります。
5口、6口と飲み慣れてくると『やわらかさ』を感じはじめるんです。
『やわらかさ』のなかにある、『ほんのわずかな甘さ』に気づいてしまうんです。
そうなると、さあ大変。
グラスが進みます。
正直、ひとくち目の感想は「あい~、おが辛ぐねぇがぁ~?(いやー、ちょっと辛すぎませんか?の意)」でした。
ただ人間って、慣れます。
まるで蒙古タンメン中本。
「辛さのなかに甘さがある。それがやみつきになる」
そんなラーメンの感想が、私には理解できませんでした。
が! 『ど辛』から感じたのはまさにそれです。
辛いけど、飲めてしまう。
日本酒市場からなくならない理由を、舌で感じてしまいました。
『白瀑 純米酒 ど辛』の商品情報
- アルコール度:15度
- 精米歩合:65%
- 使用米:ぎんさん
- 日本酒度:+15
- 酵母:セクスィー山本酵母
- 飲み方:冷や、常温、燗どれでも
おすすめの飲み方が広すぎて楽しみ方もさまざま。
ガツンとくる辛口を求めている方は、ぜひお試しください。
まとめ:『ど辛』はスーパーでも売ってるガツンと辛口
実は今回紹介してきた『純米酒 ど辛』は、日本酒が得意ではない友人を唸らせたお酒なんです。
だから、私にとっては特別な1本。
友人といっしょに日本酒を飲む機会をくれた、特別な日本酒です。
辛口に特化しすぎていて飲むのに勇気がいるかもしれません。
ですが、可能性の詰まった1本です。
お米も持つ甘いイメージを覆すパワーがあります。
お米ってこんなに辛くできるのか、という驚きがあります。
あなたもぜひ、いつもとはちがった経験をしてみてください。
日本酒選びの幅が広がりますから。
それでは今回はこのへんで。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
いしかわでした。