『裏翠玉』の感想・レビュー:純米吟醸、特別純米、どっちもいきます!

秋田の地酒
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こんばんは、いしかわです。

 

申し訳ない!

2本いっぺんに感想を書こうと鼻息荒くしていたのですが、この『裏翠玉』……

情報がありません。

かろうじてGETできた情報はこれだけでした。

 

芳醇甘口の『表』に対して、『裏』は芳醇辛口。

 

ということで、ここからは私が飲んでみた感想です。

しばしお付き合いください。

 

『裏翠玉 純米吟醸』を飲んでみて

裏翠玉 純米吟醸

この1本、ファーストタッチが濃厚で、そこからわずかにうまみが膨らみます。

そしてこのうまみ……

 

香りが濃いんです。

なのに、飲みやすい。

 

濃くて華やかで飲みやすいうまみを、辛口の後味がひきしめます。

おなじ翠玉の山田錦を思い出すうまみからの、スッキリとした余韻。

この一連の道のりがずっと幸せでした。

 

ちなみに両関には、『Rzシリーズ』として『DRY Evolution(以下ドラエボ)』という辛口があります。

そちらはどちらかというと淡麗で、日本酒度は+8を数えます。

対して『裏翠玉 純米吟醸』は、日本酒度が+3.1です。

なので、ドラエボよりは辛さは抑えめで、口当たりは濃厚。

しっかりと翠玉の煌めきがある1本でした。

 

『裏翠玉 特別純米酒』を飲んでみて

裏翠玉 特別純米酒

こちらは先の純米吟醸もわかりやすく辛口!

より濃厚で、辛さが終始ついてきます。

そこにお米らしいしっとり沁みるうまみ。舌へのアルコール感。

感じるものが多いところに、磨きすぎないことの良さを感じました。

 

とはいえ、辛口といっても甘み先行の辛口です。

「さすがは翠玉!」といった感じで、ベースの甘みにはしっかりと“らしさ”を感じました。

翠玉って、名前負けしない甘みのきれいさがありますよね。

 

濃くも華やかすぎない味わいは秋の味覚にも合わせやすく、サンマやきのこ。おでんや鍋物にも寄り添ってくれそうです。

 

口当たりの鮮やかさとスムーズさは純米吟醸に軍配。

ですが、うまみの濃さと辛口らしさは、間違いなくこの『特別純米酒』に上がります。

同時発売でしっかり差別化のできていて、『どちらも違って、どちらもいい』な2本でした。

 

『裏翠玉 2種』の商品情報

◯純米吟醸

 

  • 原料米:秋田県産米100%
  • 精米歩合:50%
  • アルコール度:16%
  • 日本酒度:+3.1
  • 酸度:1.3
  • アミノ酸度:0.9
  • 参考価格720ml:1,815円

 

◯特別純米酒

 

  • 原料米:秋田県産米100%
  • 精米歩合:59%
  • アルコール度:16度
  • 日本酒度:+3.5
  • 酸度:1.4
  • アミノ酸度:0.8
  • 参考価格720ml:1,750円

 

まとめ:翠玉好きは素通り禁止!『らしさ』を残した珠玉の2本

これ、人間の性(さが)みたいなもので、2本あると優劣をつけたくなりますよね。

それに予算だってあります。

 

「2本とも買いたいけど出費が大きい」

 

その気持ち、痛いほどわかります。

むしろ私の叫びです。

こういった活動をしていなければ片方だけ、あるいは、選べなくてスルーしていたかもしれません。

そのくらい、2本同時発売って悩みます。

なのであえて、1本を推させてください。

私が推すのは、

 

“純米吟醸”

 

こちらが抜群においしかった。

飲んでも飲んでも飽きなくおいしくて、久しぶりに1本空けそうになるほどでした。

 

地力ある蔵が『秋田県産』にこだわってつくる『翠玉』シリーズ。

その『裏』です。

ぜひあなたも、ワクワクしてくださいね。

 

ではでは!

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