こんばんは、いしかわです。
『太平山 生酛純米』って、スーパーやコンビニにも置いているのでよく見かけますよね。
けど、コンビニに置いてるとなると、こんな印象をもちませんか?
「あまり味には期待できないのかな」
正直にいえば、私がその印象をもっています。
取り扱うのは最大手の『定番酒』のみ。
だから『日本酒買うならせめてスーパーで』と思ってしまいます。
ですが、考えてみてください。
どこにでもある日本酒がおいしかったら最高じゃないですか?
ちょっと詳しく見ていきましょう。
『太平山 生酛純米』ってどんなお酒?
『太平山 生酛純米』は、潟上市にある小玉醸造がつくる純米酒です。
小玉醸造の歴史は古く、創業は明治12年。
みそ、しょうゆをつくる会社としてスタートしました。
『ヤマキウみそ』といえば膝を打つ方も多いのではないでしょうか。
スーパーでおなじみの、あの『なまはげ』が描かれたみそです。
あのみその醸造元こそが『小玉醸造』。
『太平山 生酛純米』をつくっている会社なんです。
いわば、発酵のプロですよね。
それだけに実績も伴っており、『太平山 生酛純米』はモンドセレクション2017において最高金賞を獲得しています。
ちなみに参考価格ではありますが、720mlの価格は1,320円。
驚くなかれの税込価格です。
さて、
- コンビニでも買える
- 720ml:1,320円と安価
- 発酵のプロがつくる
- モンドセレクション最高金賞
と、すでに情報が渋滞してきている1本ですが、肝心なのは味ですよね。
どれだけ実績があろうと、うまいまずいは別の話。
実際に飲んでどう感じたのかをご覧ください。
『太平山 生酛純米』を飲んでみて
この1本の味わいを一言でまとめるのならこうなります。
“ちょっとだけ濃厚な酸味と甘みを、口当たりの良さで飲ませる純米酒”
まず香りはツンと刺す感じで、お米のふくらみを感じます。
吟醸酒ではないためフルーティーさは感じられませんでした。
味わいには、やわらかな酸味と甘み。ちょっと濃厚です。
けっしてクリアーではないけれど、口当たりのやわらかさが雑味を感じさせません。
余韻にあるのはわずかな苦みでしょうか。
数値でみれば『中口〜やや辛口』なのですが、全体通して『酸にコクのある甘苦い味わい』に落ちつきそうです。
公式サイトによると、おすすめの温度帯は『人肌燗』。
お米由来のうまみが冴え渡るということでした。
ですが、自宅で熱燗ってちょっとハードルが高いですよね。
というわけで、手っ取り早くいきましょう。
レンジでチン。
時間は700Wで20秒です。
飲んでみると、気持ちほっこり。
温めることで甘みの伸びが短くなるので、グッと飲みやすくなります。
冷やして飲むよりもまろやかさが増すので、温かさと合わせてホッとする味わいでした。
酸味とのバランスも良くなるので、個人的には『燗』で飲むのがオススメですよ。
自分用の燗ですし、温度帯は自由でいきましょう。
『太平山 生酛純米』の商品情報
- 精米歩合:59%
- 原料米:秋田県産美山錦100%
- アルコール度:15度
- 日本酒度:+2
- 酸度:1.7
- 酵母:協会1701号
まとめ:定番酒のあるべき姿。季節問わず飲める地力あふれる1本。
『太平山 生酛純米』を飲んで感じたのは、定番酒のあるべき姿です。
1本買うのなら飲み方の自由は欲しいところですよね。
「このお酒は冷やさないと」
「熱燗じゃないとダメだよ」
そんな決められた飲み方だけでは、どこかで飽きが来てしまいます。
どう飲んでも、口に合う。
そして、無くなってもすぐに補充ができる。
そんな1本があればいつもの晩酌が楽しくなりますよね。
となると、
『安価で』
『飲み方自由で』
『どこでも買える』
この『太平山 生酛純米』は、いつもの晩酌の選択肢に入るのではないでしょうか。
身近なだけに見落としがちな1本。
まずは1杯、味わってみてはいかがでしょうか。
それでは今回はこのへんで。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
ではでは。
※個人的におすすめな秋田の地酒をまとめました。合わせて読んでみてね。