『太平山 生酛純米』の感想・レビュー:ちょっとだけ濃厚な酸味と甘みを、口当たりの良さで飲ませる1本

太平山(小玉醸造)
この記事は約5分で読めます。

こんばんは、いしかわです。

 

『太平山 生酛純米』って、スーパーやコンビニにも置いているのでよく見かけますよね。

けど、コンビニに置いてるとなると、こんな印象をもちませんか?

 

「あまり味には期待できないのかな」

 

正直にいえば、私がその印象をもっています。

取り扱うのは最大手の『定番酒』のみ。

だから『日本酒買うならせめてスーパーで』と思ってしまいます。

ですが、考えてみてください。

 

どこにでもある日本酒がおいしかったら最高じゃないですか?

 

ちょっと詳しく見ていきましょう。

 

『太平山 生酛純米』ってどんなお酒?

『太平山 生酛純米』は、潟上市にある小玉醸造がつくる純米酒です。

 

小玉醸造の歴史は古く、創業は明治12年。

みそ、しょうゆをつくる会社としてスタートしました。

『ヤマキウみそ』といえば膝を打つ方も多いのではないでしょうか。

スーパーでおなじみの、あの『なまはげ』が描かれたみそです。

あのみその醸造元こそが『小玉醸造』。

『太平山 生酛純米』をつくっている会社なんです。

 

いわば、発酵のプロですよね。

 

それだけに実績も伴っており、『太平山 生酛純米』はモンドセレクション2017において最高金賞を獲得しています。

 

ちなみに参考価格ではありますが、720mlの価格は1,320円。

驚くなかれの税込価格です。

さて、

 

  • コンビニでも買える
  • 720ml:1,320円と安価
  • 発酵のプロがつくる
  • モンドセレクション最高金賞

 

と、すでに情報が渋滞してきている1本ですが、肝心なのは味ですよね。

どれだけ実績があろうと、うまいまずいは別の話。

実際に飲んでどう感じたのかをご覧ください。

 

『太平山 生酛純米』を飲んでみて

この1本の味わいを一言でまとめるのならこうなります。

 

“ちょっとだけ濃厚な酸味と甘みを、口当たりの良さで飲ませる純米酒”

 

まず香りはツンと刺す感じで、お米のふくらみを感じます。

吟醸酒ではないためフルーティーさは感じられませんでした。

 

味わいには、やわらかな酸味と甘み。ちょっと濃厚です。

けっしてクリアーではないけれど、口当たりのやわらかさが雑味を感じさせません。

余韻にあるのはわずかな苦みでしょうか。

数値でみれば『中口〜やや辛口』なのですが、全体通して『酸にコクのある甘苦い味わい』に落ちつきそうです。

 

公式サイトによると、おすすめの温度帯は『人肌燗』。

お米由来のうまみが冴え渡るということでした。

ですが、自宅で熱燗ってちょっとハードルが高いですよね。

というわけで、手っ取り早くいきましょう。

 

レンジでチン。

時間は700Wで20秒です。

 

飲んでみると、気持ちほっこり。

温めることで甘みの伸びが短くなるので、グッと飲みやすくなります。

冷やして飲むよりもまろやかさが増すので、温かさと合わせてホッとする味わいでした。

酸味とのバランスも良くなるので、個人的には『燗』で飲むのがオススメですよ。

自分用の燗ですし、温度帯は自由でいきましょう。

 

『太平山 生酛純米』の商品情報

  • 精米歩合:59%
  • 原料米:秋田県産美山錦100%
  • アルコール度:15度
  • 日本酒度:+2
  • 酸度:1.7
  • 酵母:協会1701号

 

まとめ:定番酒のあるべき姿。季節問わず飲める地力あふれる1本。

『太平山 生酛純米』を飲んで感じたのは、定番酒のあるべき姿です。

1本買うのなら飲み方の自由は欲しいところですよね。

 

「このお酒は冷やさないと」

「熱燗じゃないとダメだよ」

 

そんな決められた飲み方だけでは、どこかで飽きが来てしまいます。

どう飲んでも、口に合う。

そして、無くなってもすぐに補充ができる。

そんな1本があればいつもの晩酌が楽しくなりますよね。

となると、

 

『安価で』

『飲み方自由で』

『どこでも買える』

 

この『太平山 生酛純米』は、いつもの晩酌の選択肢に入るのではないでしょうか。

身近なだけに見落としがちな1本。

まずは1杯、味わってみてはいかがでしょうか。

 

それでは今回はこのへんで。

ここまで読んでいただきありがとうございます。

ではでは。

 

※個人的におすすめな秋田の地酒をまとめました。合わせて読んでみてね。

タイトルとURLをコピーしました