こんばんは、いしかわです。
この記事に辿り着いてしまったということは、あなたも気づいてしまったのですね。
『刈穂 超弩級 気魄の辛口』の存在に。
「あまり強い言葉を使うなよ。弱く見えるぞ」と言った方がいましたが、この1本は格がちがいます。
強い言葉こそが酒質。
弱い言葉など挟む余地のない1本です。
突き詰めたのか。
はたまた突き抜けたのか。
ちょっと詳しく見ていきましょう。
『刈穂 超弩級 気魄の辛口生』ってどんなお酒?
『刈穂 超弩級 気魄の辛口』は、大仙市の秋田清酒がつくる日本酒です。
秋田清酒といえば『刈穂』が有名ですよね。
季節ごとにさまざまな『刈穂』を展開していて、秋田の酒飲みで知らない人はいないのではないでしょうか。
そんな秋田清酒のなかでも、今回の1本は次元がちがいます。
有名の意味がちがいます。
『気魄の辛口』の日本酒度は、なんと+25。
+6から『大辛口』と呼ばれ、15を超えれば『超辛口』と呼ばれるこの世界です。
超弩級の名はダテではありません。
ですが。ですがです。
驚くべきは日本酒度だけではないんです。
私は端折ってしまいましたが『気魄の辛口』の正式名称は、
『刈穂 超弩級 気魄の辛口 山廃純米生原酒』
そう、原酒なんです。
高すぎる日本酒度の陰に隠れていますが、アルコール度も18%と並々ならぬ数値を誇ります。
この強いボディもまた、『気魄の辛口』を語る上では欠かせません。
そしてもうひとつ。
少しだけ残念なお知らせがあります。
『刈穂』シリーズ自体はスーパーやコンビニでも買えるのですが、『気魄の辛口』となればそうはいきません。
買えるお店は、全国でも数十店舗。
多いように見えますが、すべての都道府県に1店舗としても47店舗です。
実際は秋田県内の特約店に集中しているので、ずっと少ないかと思います。
2025年6月発売のものも最初の出荷で蔵元完売と、かなりの人気です。
酒屋さんが追加注文できない1本なので、店頭で見かけたら逃さずGETしてみてくださいね。
「まだ悩んでる」というあなたは、このまま感想へGOです。
『刈穂 超弩級 気魄の辛口生』を飲んでみて
この1本の味わいを一言であらわすのならこうなります。
“コイツはヤバい”
香りからすでに何かがちがいます。
リンゴのような酸にはちがいありません。ただ、大きな壁を感じます。
広く、押し上がってくるような香り方。
煙のように立ちのぼる感じではなく、華やかとも言えません。
硬いフルーティーさ、というのがしっくり来ました。
味わいは、辛い。極限まで甘くない。
舌ではなく唇の時点で、まったく甘くないことがわかってしまいます。
しかも、まっすぐ来ます。
「甘み? うちの辞書にはないですね」
と言わんばかりに直球で来ます。
舌の上でも沈まずに通過していくので、香味の広がりはほとんど感じられませんでした。
ただ、余韻となったのは酸味です。
山廃らしさが残ります。
この引き締め方がグラスを進めてくれるので、『辛いだけではない』と言えそうですね。
『刈穂 超弩級 気魄の辛口生』の商品情報
- 原料米:美山錦・ぎんさん
- 精米歩合:60%
- アルコール度:18度
- 日本酒度:+25
- 酸度:2.0
- アミノ酸度:2.3
『刈穂 超弩級 気魄の辛口生』のインスタグラムでの口コミは?
一部抜粋となりますが、このような口コミがありました。
- 日本酒の香りはほぼない
- 甘みをほとんど感じないスーパードライ
- どこか味わい深く、うまみもしっかり感じられる
- 市販の酒でいちばん辛口なのでは?
- 超キモチイイって叫びたくなる存在感
- 辛口としてきれいすぎる
- 秋田のスーパードライ
さらりと登場している『スーパードライ』の単語に、妙に納得してしまいますね。
日本酒界のスーパードライ。
まさに、辛口を愛するすべての人のための1本です。
そして、口コミを拝見していて気づいたことがあります。
というのも、
投稿してる方がみんな楽しそう。
ワクワクが筆に乗っていたんです。
なので、読んでて楽しかった。
『とんでもない酒に出会ってしまったぞ!』という気持ちがありありと伝わってきました。
まとめ:日本酒? 日本酒を超えた何か? わかりません!
秋田最強の辛口、いかがだったでしょうか。
飲みたい気持ちは高まりましたか?
それとも、不安が増してしまいましたか?
日本酒は決して安いものではありません。
なので、強くはオススメしないです。
ですが、もしあなたがワクワクしたのなら。
その気持ちに正直になってほしい。
この1本には、変わらない日常を吹き飛ばす力がありますから。
あなたの思い出の辛口よりも、さらに辛いこの1本です。
興味に正直になって楽しんでみてくださいね。
それでは、今回はこのへんで。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
ではでは。
※秋田の日本酒を日本酒度別でランキングにしてみました。