こんばんは、いしかわです。
一白水成といえば、県外向けのハイブランドとして高い人気を誇ります。
なかでも定番商品の『特別純米酒』と『純米吟醸』は、価格もリーズナブル。
一白水成のというブランドのなかでも1、2を争う銘柄です。
でも実は、実はですよ。
なかったんです、『純米吟醸』には720mlが。
個人で一升瓶を買うのって勇気がいりますよね。
なかなか飲みきれないですし、飲みきる頃には「味が変わってる」なんてこともあります。
なので、四合瓶さえあれば……。
720mlさえあればいいのに。
その願いが2021年、ようやく叶ったんです。
『一白水成 純米吟醸 720ml』
ついに発売しました。
『一白水成 純米吟醸』ってどんなお酒?
『一白水成 純米吟醸』は、美山錦を50%まで磨いた『火入れ』の日本酒です。
美山錦の産地はもちろん地元、五城目町。
五城目町酒米研究会のものをつかっています。
さらに精米歩合50%ともなれば、純米大吟醸を名乗ることのできるスペックです。
なのにこちらは、あくまでも『純米吟醸』。
価格も純米吟醸のラインにあります。
“地元産の美山錦をぜいたくにつかい、かつ、純米吟醸の価格を維持している”
一白水成の純米吟醸は、買い手にとってやさしい1本となっています。
ただ、注意点がひとつだけ。
これは『一白水成』というブランド全般に言えることなのですが、販売は特約店のみとなります。
つまり、買えないところがあるんです。
スーパーでは買えませんし、もちろんコンビニでも買えません。
『やまや』での取り扱いもありませんし、酒の英雄でも買うことはできません。
あるとすれば、個人経営の酒屋さん。
それもある程度の規模と知名度を誇る酒屋さんのみとなります。
あるいは、楽天のような大型のショッピングサイトを利用するしかありません。
入手難度という点では、買い手にとってきびしいとも言えます。
さて、そんな一長一短ある『純米吟醸』。
実際に飲んでみたらどうだったのかを見ていきましょう。
『一白水成 純米吟醸』の味は!?
この1本、一言であらわすのならこうなります。
“お手本”
絹のようになめらかな甘酸っぱさ。
香りも味わいも華やかなのに、なぜか落ちつきを感じて心に沁みます。
シンプルにうまい。
質の良いお酒を堪能している。
そんなすべてにおいて平均を超えた味わいが、この純米吟醸にはあります。
香るべきところで香り、広がるべきところで広がり、伸びるべきところで伸び、消えるべきところで消える。
まさにお手本だと思います。
おなじ一白水成ブランドの特別純米酒『良心』を飲んで重いと感じた方にこそ、特にオススメしたい1本でした。
この沼は、ハマると深いですよ。
『一白水成 純米吟醸』の商品情報
- 使用米:美山錦(五城目酒米研究会)
- 精米歩合:50%
- アルコール分:17度
- 日本酒度:不明
アルコール分は一般的な日本酒に比べると1度ほど高くなっています。
なのでキツいイメージを持つかもしれません。
ですが、アルコール分は16.5より上を17度と表記しなければならないため、四捨五入しただけの可能性もあります。
実際に飲んでみてアルコールの強さは感じなかったので、あまり警戒しないでくださいね。
まとめ:待ちわびた個人向けサイズ。一白水成、まずはここから
食レポのプロは言いました。
なるべく「うまい」とは言わないようにしている、と。
「うまい」と一言で済ますのは、お客さんの仕事。
「どううまいのか」を伝えるのがプロの仕事だ、と。
私はアマチュアですが、それでもなるべく「うまい」の一言を最初にもってこないようにしています。
ですが、たまにあるんです。
どうしても「うまい」が先行してしまう1本が。
この1本が、まさにそう。
『一白水成 純米吟醸』は、シンプルにうまいです。
理屈じゃないです。
甘い、辛い、若い、熟成、ガス感、原酒、無濾過、米ちがい、酵母ちがい。日本酒の選び方はさまざまあります。
ですが、何も考えずに選ぶのなら。
ただおいしいお酒を求めるのならば、『一白水成 純米吟醸』は選択肢に入る1本です。
もしあなたが日本酒選びに迷っているのなら、とりあえず手に取ってみてはいかがでしょうか。
ではでは、今回はこのへんで。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
いしかわでした。
※いろいろまとめてます