『秋田晴 純米酒』の感想・レビュー:現代の環境でつくった昔ながらの純米酒

秋田晴 純米酒の感想・レビュー 秋田の地酒
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こんばんは、いしかわです。

 

秋田市新屋の『秋田酒造』といえば『酔楽天』が有名ですよね。

スーパーやアンテナショップにも並んでいるので、1度は『箱』を見たことがあるかもしれません。

 

が、そう。

そうなんです。

『箱』なんです。

 

『酔楽天』は、箱入りでちょっと高価。

贈り物用というイメージが強いんですよね。

だから、『秋田酒造』を知りたくても手が出ない、という人も多いのではないでしょうか。

 

そんなときにオススメしたいのが『秋田晴』シリーズ。

スーパーや酒のやまや、酒の英雄などでも買える、秋田酒造の定番酒です。

 

『秋田晴 純米酒』ってどんなお酒?

『秋田晴』には以下のラインナップがあります。

 

  • 純米酒
  • 純米吟醸
  • 大吟醸

 

なかでも『純米酒』は超がつくほど安価で、コスパに優れた1本です。

 

使用米は『吟の精』。

秋田県固有の酒米で、『秋田酒こまち』が生まれるまで主流だった酒米です。

 

酒米の中心には『心白』と呼ばれる白い部分があります。

山田錦は心白が『大きく』、美山錦は『雪のように白い』と言われています。

この白い部分こそがうまみであり、酒米を削る理由。

酒米のまわりの濁った部分を精米し、うまみだけを引き出すことが精米の目的となります。

 

では、『吟の精』はどうなのか。

 

先日、55%まで精米した『吟の精』を見せてもらったのですが、驚くことに心白がほとんどありませんでした。

大きいでも小さいでもなく、ほぼ無かったんです。

まるで飯米。

食べるためのお米であるかのような佇まいを感じました。

 

ところがどっこい。

それでも筆者には好みがあります。

『吟の精』が、好きなんです。

なので、心白の有無など知識にすぎません。

実際に飲んでどう感じたのか。

それが重要です。

 

感想に移っちゃいましょう。

 

『秋田晴 純米酒』を飲んでみて

この1本の味わいを一言であらわすのならこうなります。

 

“ちょっと古風”

 

香りは重くて、ちょっとツン。

フルーティーというよりは米らしい香り。昔ながらの日本酒を思わせます。

 

味わいの第一印象は、『落ちつき』でしょうか。

コクが深く、伝統色が強いです。

言ってしまえばちょっと古風な味わい。

それでいてこれが……不思議と飲みやすいんです。

引っかかるものがなくスイスイ飲めます。

アルコール14度と低めなのも手伝って、この飲みやすさは恐るべしです。

 

あとで触れようと思っていたのですが、『価格』の魔力も忘れてはいけません。

720mlで1,270円(税別)は破格も破格。

手に取りやすいのも大きな魅力です。

 

この『価格』と『落ちついた味わい』。

 

合わさることで、日々の食卓が似合う1本となっています。

ハレの日は『酔楽天』にまかせて、ケの日に。

いつもの晩酌で楽しんでいただきたい1本でした。

 

『秋田晴 純米酒』の商品情報

  • 使用米:吟の精
  • 精米歩合:65%
  • アルコール分:14〜15度
  • 日本酒度:+1〜3
  • 酸度:1.6〜1.8
  • 酵母:秋田今野12号

 

まとめ:贈り物には『酔楽天』、日々の晩酌には『秋田晴』を

ということで、『秋田晴 純米酒』をまとめるとこうなります。

 

  • 『吟の精』をつかった純米酒
  • 高コスパ
  • 落ちついた古風な味わい
  • 普段使いに適している

 

贈り物用となると、どうしても『酔楽天』には負けてしまいます。

ですが、自分で飲むのなら。

みずからが楽しむためならば、『秋田晴』は『酔楽天』よりも適していると思います。

 

ただ!

ただ1点!

 

もしあなたが地酒屋さんを訪れているのであれば、『A-エース-』シリーズを選択肢に入れてみてください。

こちらは、秋田晴の歴史になかった新たな挑戦がテーマ。

モダンな味わいが楽しめるので、好みに合わせて考えてみてくださいね。

 

それでは今回はこのへんで。

ここまで読んでいただきありがとうございます。

ではでは。

 

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