『鳥海山 純米大吟醸』の感想・レビュー:シンプルで古きを思う1本

天寿・鳥海山(天寿酒造)
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こんばんは、いしかわです。

 

『鳥海山 純米大吟醸』といえば、カートン入りも展開しているTHE・秋田の純米大吟醸。

スーパーで担当者をしていた頃は、盆、正月によく売れていました。

そのため私のもつ印象は、贈答用。自分用で買うという選択肢がなかったんです。

 

ところがどっこい。

どっこいですよ。

 

みんな買ってくのを見るとね、やっぱり気になるんです。なっちゃうんです。

それにコスパの高さで勧めるよりも、味でオススメしたいではありませんか。

 

というわけで、ちょっと詳しく見ていきましょう。

 

『鳥海山 純米大吟醸』ってどんなお酒?

『鳥海山 純米大吟醸』は、

 

・酒米に契約栽培の好適米

・仕込み水に鳥海山の伏流水(超軟水)

 

をつかった、精米歩合50%の純米大吟醸です。

 

醸造元の天寿酒造には『天寿』と『鳥海山』。2枚の看板ブランドがあります。

なかでも『鳥海山』は300mlサイズもあるので、初心者でも試しやすいブランドです。

 

・清澄辛口

・純米吟醸

・純米大吟醸

 

と、3種展開しているので、飲み比べて好みを探るのもおもしろいかもしれません。

 

さて今回は、そんな3種のなかでもハイエンド。

『純米大吟醸』に触れていくのですが、受賞歴にも華々しいものがあります。

直近のものだとこれでしょうか。

 

“TOKYO酒チャレンジ2025プラチナ賞”

 

現地の酒ソムリエが審査員をつとめる『酒チャレンジ』。

『日本酒の再発見』をテーマに、世界中で開催されてきました。

この品評会で評価されるポイントには、現地の料理との相性があります。

つまり東京で開催されるということは、『和食』との相性が評価されることに他なりません。

 

いわば、原点。

日本酒が世界に羽ばたく今だからこそ、いま一度原点へ。

回帰して評価され、最高賞に輝いたのが、この『鳥海山 純米大吟醸』なんです。

 

『鳥海山 純米大吟醸』を飲んでみて

この1本の味わいを一言であらわすのならこうなります。

 

“シンプルで昔を思う純米大吟醸”

 

香りは豊かで、甘みがあります。

『ワイングラスでおいしい日本酒アワード』の常連だけあって、やはりフルーティーさがよく立ちます。

とはいえ、自宅でワイングラスはなかなか敷居が高いです。

私は持っていないので、細めのグラスでいただきました。

それでも充分に感じられたので、あればグラスにこだわってみてくださいね。

 

味わいからはしっかりとしたコクのある甘み。

50%精米らしい、うまみと重みが残っていました。

これは飲みごたえがあります。

どこかクラシカル。

だけど、不思議と飲みやすい。

ほんのりとした『苦渋』で引き締めてくれるので、飲み疲れずにいける1本でした。

 

ちなみに、後述する口コミを先取りしてしまいますが、こんな口コミがありました。

 

「三温糖のようなコクのあるやさしい甘さ」

 

この口コミをみた瞬間、私は膝を打ちました。

「それだ!」と。

ちょっと重いのに、どこか温かみのある甘さ。

すごい表現をされる方がいたと、ただただ感嘆してしまった次第です。

 

『鳥海山 純米大吟醸』の商品情報

  • 精米歩合:50%
  • 原料米:契約栽培酒造好適米
  • アルコール度:15%
  • 使用酵母:ND-4
  • 日本酒度:+1
  • 酸度:1.3

 

『鳥海山 純米大吟醸』のインスタグラムでの口コミは?

先ほど少しだけ触れてしまいましたが、インスタグラムでの口コミをいくつか紹介させていただきます。

 

  • 花の蜜のような、三温糖のような、コクのあるやさしい甘さがおいしい
  • きれい、華やか。メロンのような香り
  • 美山錦らしいスンッと消えるスッキリとした味わい
  • 常温帯でもキレがよかった
  • 甘くて香りもしっかりしてる
  • 女性にもオススメ
  • ワイングラスで香りがもっと華やかに
  • 間違いないおいしさ

 

他にもたくさんの口コミがあったのですが、なかにはあの世界的アルピニスト『野口健』さんの姿もありました。

しかも投稿を拝見させていただくと、秋田の地酒が頻繁に登場するではありませんか。

なかでも、天寿のお酒は大絶賛。

拝見していて私までうれしくなってしまいました。

 

地元のお酒を褒めていただけるのって、うれしいですよね。

本当に感謝しかありません。

 

まとめ:クラシカルで甘み立つ、どこか懐かしき純米大吟醸

『鳥海山 純米大吟醸』は日本酒度+1と、数値でみれば中口にあたります。

ですが、感じ方はさまざまでしたよね。

「キレがよかった」という方もいれば、「消えるスッキリとした味わい」という方もいらっしゃいました。

私もキレよりは『消える』ほうに賛成で、どちらかと言うと甘みが目立っていたように感じます。

 

なので、オススメするなら甘口好きな方。

そして女性の方には、1度は飲んでいただきたい1本です。

 

やっぱり、名前で秋田を感じられるのって素敵ですよね。

特に、帰省の頃でしょうか。

地酒で乾杯したいとき、『鳥海山』って素敵です。

 

あなたが読んでくれている今は、どんな頃ですか?

 

それでは今回はこのへんで。

ここまで読んでいただきありがとうございます。

ではでは。

 

※個人的におすすめな秋田の地酒でまとめてみました。あわせて読んでみてね。

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