こんばんは、いしかわです。
日本酒って『季節限定』『期間限定』が多くて、ついつい“今しか飲めないほう”を買っちゃいますよね。
その気持ち、めちゃめちゃわかります。
私もそうです。
ただ、蔵の実力をより感じるのはどちらかと問われれば、やっぱり通年商品。
定番の1本だからこそ、なのではないでしょうか。
今回触れていく『完全発酵』は、『ゆきの美人』がオールシーズン売り出している『The・定番商品』です。
おなじく定番商品である『純米酒』とは何がちがうのか。
実際に飲んでみてどう感じたのか。
長くはなりませんので、ぜひ最後まで楽しんでいってくださいね。
『純米酒』と『完全発酵』のちがいって何?
実はゆきの美人の『純米酒』と『完全発酵』ですが、日本酒度に大きなちがいがあります。
その差は大きく、『純米酒』は+3~5度ほど。
対する『完全発酵』はなんと、+12~15度を記録します。
どちらも辛口にはちがいないのですが、純米酒は『辛口』。
+6より上が『大辛口』に位置するので、『完全発酵』は『大辛口』のなかでもさらに辛口となります。
とはいえ、あまり辛口辛口といわれると身構えてしまいますよね。
激辛グルメに一味唐辛子やハバネロ、ブートジョロキアがあるように、辛いもさまざまです。
「激辛好きだけど、これはさすがに……」
なんて限度は誰にでもあります。
行きすぎた味わいは好きずき。
行きすぎた辛さは、辛いだけです。
そんな難しいラインにある1本、『完全発酵』。
いったいどんな味わいに感じたのか見ていきしょう。
『ゆきの美人 純米 完全発酵』を実際に飲んでみて
まず、ものの数秒で謝罪しなければなりません。
「行きすぎた辛さは辛いだけ」
そんな馬鹿な。
『完全発酵』にはしっかりとうまみがありました。
日の丸醸造の『うまからまんさく』や浅舞酒造の『天の戸 醇辛』のように、辛さだけでは終わらないうまさがあります。
しかもこの『完全発酵』には『若さ』があったんです。
味わいのなかにほんの少しだけ、青みがかった細い芯を感じます。
果物でいうなら熟す前。
この若々しさは時と共に失われていくものなので、飲むタイミングによって感想は変わるかもしれません。
そして何より、この辛さ。
食事に合わせやすいんです。
突き刺すような辛さではなく、うまみでカドがとれた辛さ。
だから飲みやすい。
食卓にあって当たり前の佇まいがあります。
『和食の席ではこうあるべし』と言わんばかりの引き立てっぷりです。
720mlでも1,650円(税込み)というコスパの良さも相まって、日々の食卓によく似合います。
今日は『純米酒』、明日は『完全発酵』。
そんなふうに常備しておきたい1本でした。
『ゆきの美人 純米 完全発酵』の商品情報
- 精米歩合:60%
- アルコール分:15度
まとめ:『完全発酵』は日々の食卓に寄り添う、うまみある辛口
最後に、『完全発酵』の情報をまとめていきましょう。
- 『純米酒』との大きなちがいは日本酒度
- +12~15度の大辛口
- 味わいが若い
- カドのとれた辛さ
- 720mlで1,650円と良コスパ
- 一升でも3,000円台前半
ラベルから得られる情報は少ないため、これ以上の情報はぜひあなたの舌で感じていただければと思います。
NEXT5の一角である『ゆきの美人』。その定番酒。
すべての『ゆきの美人』の根幹にある味わいを、ぜひ一度、あなたもお試しください。
それでは今回はこのへんで。
ここまで読んでいただきありがとうございます。