『田沢湖ビール 桜こまち』の感想・レビュー:嫌な味わいが0(ゼロ)

秋田の地ビール
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こんばんは、いしかわです。

 

今回は、田沢湖ビールのなかでも定番にして異色の1本。

『桜こまち』を紹介していきます。

 

ピルスナーやアルトの名を聞いたことがあっても、桜こまちというスタイルは初めて聞くのでは無いでしょうか。

それもそのはず。

実は、桜こまちは秋田だけでなく、全国でも初となるビールだったんです。

ちょっと詳しく見ていきましょう。

 

『田沢湖ビール 桜こまち』ってこんなビール

田沢湖ビールは秋田初のクラフトビールですが、桜こまちは全国初。

日本で初めて『桜の天然酵母』をつかったクラフトビールです。

 

名を、『秋田美桜酵母』。

 

日本酒好きなら聞いたことがあるかもしれません。

最近だと『チトセザカリ』が『秋田美桜酵母』をつかった日本酒を出していますよね。

特徴としては、香りが高くフルーティー。

ワイングラスで飲みたくなる1本だったと記憶しています。

 

さて、そんな『秋田美桜酵母』ですが、完成に至るまでの道のりが果てしないものでした。

 

桜の酵母となれば、当たり前ですが桜からとった酵母です。

とはいえ、桜ならばどれでもいいわけではありません。

 

県内各地から集められた桜のサンプルは、なんと300以上。

そのなかから“香りがもっとも桜を思わせるもの”を審査しました。

そして選ばれたのは、ソメイヨシノ。

能代市二ツ井の名所『きみまち阪』のソメイヨシノでした。

 

『田沢湖ビール 桜こまち』を飲んでみて

この1本、一言であらわすのならこうなります。

 

“嫌な味わいが0”

 

色はアルトより薄く、ケルシュよりは濃いです。

桜のような色合いと言いたかったですが、実際は美しい赤茶色でした。

しかもこの赤茶色……泡にもついています。

この泡が美しくて、消えていく姿に見入ってしまいました。

見入った理由を、

 

「桜の風情を感じ取ったから」

 

と言えればいいのですが、ここはあえて本音でいきたい。

泡がきれいだったんです。

と、見た目から入りましたが、肝心なのは味ですよね。

 

味わいは、苦みが華やか。

感じられるけども微かで、とにかく美しい苦みが舌に沁みます。

柑橘を思わせるものではないので、エールビールが苦手な方でも飲めるに違いありません。

何よりそもそも、嫌な味わいがひとつもないんです。

おいしい。

ビールとしてはあまりにも軽く華やかで、大切に味わいたいのにグビグビと飲んでしまいました。

 

ずっと「ケルシュがいちばん!」だと思ってきましたが、これは……

 

『田沢湖ビール 桜こまち』の商品情報

  • スタイル:スペシャル
  • アルコール分:5%
  • IBU:13
  • 発酵方法:上面発酵
  • 賞味期限:180日

 

苦みを表すIBU(国際苦味単位)は『13』と、バイツェンやブナの森と同じ数値です。

好みの指標として覚えておいてくださいね。

 

ちなみに、ケルシュも『13』。

人気No.1のアルトは『29』です。

 

より苦味を求められるのであれば、アルトも選択肢に入れてみてくださいね。

 

『田沢湖ビール 桜こまち』のインスタグラムでの口コミは?

ちなみに、インスタグラムの口コミはこのようになっています。

 

  • ペタッとした香りの桜ビールが多いなかで、こちらは鼻にフワッと抜けてほんのり上品に香ります
  • 苦みもまあまああって、のど越しよく、ドライ
  • ほんのり甘く苦みが少ないアルトっぽい感じ
  • 味にふんわり香ばしさ、やわらかい苦み
  • 色は桜色じゃなくてちょっと残念
  • アルトを華やかでフルーティーにしたような春を思わせる
  • 年に一度、この時期(春)に飲みたくなる

 

やっぱり多かったのは季節感。

ラベルからも名前からも、春を思わせる強みがあります。

「桜なくとも、桜が浮かぶ」

そんな春を注いだ1本です。

 

まとめ:いつ飲んでも春を思わせる、苦み少なき1本

個人的に桜こまちは、田沢湖ビールのなかでも飲みやすさが断トツでした。

正直、季節問わず飲みたい。

春を待たずとも飲みたい1本です。

イメージで縛らずに、いつ、どの晩酌でも明るくする力があります。

 

また、IBU(国際苦味単位)の低さも大きなポイントです。

アサヒのスーパードライ(IBU16)に近い数値でありながらも、辛くなく、味わえる。

 

「ビールは苦くて……」

「ビールは辛くて……」

 

そんなビールが苦手な方でも女性の方でもおいしくいただける、秋田のクラフトビールです。

もしご自身の好みが定かでないのならば、ぜひ秋田らしい1本を。

まさにこの『桜こまち』がオススメですよ。

 

それでは今回はこのへんで。

ここまで読んでいただきありがとうございます。

ではでは。

 

※もう少し苦みが欲しい場合はこちらがオススメ

 

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