こんばんは、いしかわです。
残暑と呼ぶには残りすぎではないでしょうか。
『夏』
ほとばしる熱気に、夜もエアコンが欠かせませんよね。
もう点けていないという方は、もう少しだけ。熱中症対策のために、ぜひ点けてあげてください。あなたの健康が第一ですから。
さて、そんな汗だくの毎日ですが、ついに秋を投じる蔵があらわれましたね。
湯沢市は美酒爛漫から。
『ひやおろし』の登場です。
『爛漫 純米吟醸 ひやおろし』ってこんなお酒
爛漫の『純米吟醸 ひやおろし』は、ほぼ毎年『9月1日』の発売です。
2023年までは『秋田酒こまち』を使用していましたが、2024年からは酒米の表記が『秋田県産米100%』になりました。
ラベルデザインも一新されています。
※追記
2025年の『ひやおろし』は酒米の表記が、『秋田酒こまち100%』になっていました。
2024年のものを参考にすると精米歩合は60%で、日本酒度は+2。酸度は1.6です。
元になった『純米吟醸』があれば飲み比べしてみようと思って調べてみたのですが、該当するお酒はありませんでした。
「『かおりらんまん』の純米吟醸を『ひやおろし用』として仕込んだのかな」
と思ったのですが、まったくの別物です。
数値がちがえば価格もちがう。酒米すらちがうので、疑った(?)ことが申し訳なくなりました。
さて、爛漫といえばカップにパック。黄色のデザインがいちばんに浮かびますよね。
ゆえに敬遠。遠ざけていた方も多いのではないでしょうか。
実は、私がそうでした。
「爛漫=どこでも買える=なんとなく敬遠」
そんな考えすら持っていたほどです。
が、しかし。しかしです。
この1本を飲んで、その印象はガラリと変わりました。
いったいどうして、こんな身近にあるうまい酒に気づけなかったのか。
いったいどうして、過去の印象のまま令和を生きてしまっていたのか。
ちょっと感想に移っちゃいましょう。
『爛漫 純米吟醸 ひやおろし』を飲んでみて
この1本の味わいを一言であらわすのならこうなります。
“落ちついてるーーーっ!”
しっとりとした口当たりに中口のうまみ。
塩分強めの味わいとバッチリ合います。
なんでしょうね、このオールラウンダー感は。
ガス感やフレッシュさはなくて一口が長いのに、ずっとバランスがよくてダレません。
この『ずっと飲める感じ』……たまらないです。
こってりしすぎず、しかし夏酒とは異なる味わい。
秋の味覚のなかでも、『きのこ類』との相性が抜群なのではないでしょうか。
刺身であれば白身よりは赤身。脂を感じられるものが合うかと思います。
近年値上がり著しいですが、『サンマ』のお刺身なんかと合わせてしまうと残暑も吹き飛びますよ。
飾らず、気取らず、ゆっくりと。
晩夏から晩秋まで長く付き合えそうな1本でした。
うまかった~。
『爛漫 純米吟醸 ひやおろし』の商品情報
- 使用米:秋田酒こまち100%
- 精米歩合:60%
- 日本酒度:+2
- 酸度:1.6
- 発売時期:9月1日
まとめ:どこでも買えて、うまい。大手の地力が見える1本です。
やはりこの1本についてお伝えしたいことは、これに尽きます。
“おいしい”
季節感をしっかりと出しつつも重くはなく、晩夏のころでも『飲める1本』です。
大手ならではバランス。遊びのない味わい。
同社の『一穂積 純米吟醸生』や、小川屋酒店さんのPB『その酒、美酒につき。』を飲んだときにも感じましたが、いま、大手がスゴイです。
古くからのお客さんがいる以上、古くからある酒が目立つのは仕方ありません。
ですが、大手にはノウハウがあります。地力があります。
だから、クラシックにもモダンにも舵が取れる。
近年の爛漫さんは、ほんとに目が離せないですよ。
まずは『ひやおろし』を、ぜひどうぞ。
※秋に飲みたい秋田の日本酒でまとめてみました。あわせて読んでみてね。