こんばんは、いしかわです。
POPを10枚書いたら近況報告とともに投稿する、という事をインスタの方でやっていたのですが、今回の報告はちょっと暗すぎました。
なので、投稿できない。
したくないと思い、ここに書くことにしました。
もし、わざわざ読んでくれる方がいるとすれば、それはたぶん私に近しい方。あるいは親しい人なのだと思います。
悪いなと思う。ありがとう。
さて、近況といきましょう。
実はお恥ずかしい話、金銭的な理由で日本酒を買っている余裕がありませんでした。
というのも、祖父の調子がよくありません。
もう何年も前から介護が必要で、トイレに行くのにも歩行器が必要な状態です。
それだけなら何年も変わらないことだったのですが、最近になってついに『それらしい症状』が出てきてしまったんです。
認知症。
幸い、まだ症状は軽度で済んでいます。
ですが、3月のことです。
私が目をケガして寝込んでいた日曜日、祖父が家から消えました。
起きて階段を下りると、強盗が入ったかのように荒れた居間。
開けっぱなしになった祖父の部屋。
そして玄関。
家のなかを探せど祖父はおらず、歩行器もありません。
歩くことすらままならない祖父の姿が、どこにもないんです。
私は慌てて外へ飛びだし、出先の家族に電話をしながら祖父を探しました。
家の前の通りにはいない。坂を上れどいない。下れどいない。
頭に浮かんだのは、最悪の事態でした。
正直、祖父の身に起きる最悪よりも、祖父に巻きこまれて人生を狂わされた人がいるのではないかという不安のほうが大きかったです。
誰かの人生を終わらせてしまったのではないか。
恐ろしいほどの後悔が押し寄せてきて、私は必死に走りました。
すると、一本先の通りから救急車が曲がってきたんです。
救急車は、私の家の前で止まりました。
開いたドアから見えたのは、ストレッチャーの上で飄々としている祖父の姿。
救急隊員の方に話を聞くと、歩行器に座って休んでいるのを見かけた近所の方が通報してくれたとのことでした。
その方には本当に感謝しかありません。
これを何事もなかった、とは言いません。
ただ、祖父も無事で、誰かも無事だった。誰の人生も狂わずに済んだことは、本当に幸いだったと感じています。
ところが、4月の末です。
私が仕事に行っている間に事件が起きました。
私の職場では10:00から15分休憩が設けられているのですが、ちょうどそのタイミングで妹からLINEがきたんです。
「いま電話できるか」と。
電話すると、やはり祖父の件でした。
いわく、「冷凍庫を漁っていた。理由を聞くと、死のうと思って道具を探していた」とのことです。
台所まで入ってきたことにも驚いたのですが、まず驚くべきは理由でしょう。
見当違いな場所を探していたので大事には至りませんでしたが、冷凍庫の反対側にはシンクがあります。
シンク下の扉を開ければ、包丁があったんです。
運がよかった。
本当に『運』としか言いようがありません。
ですが、これをさすがに『何事もなかった』と言うわけにはいきません。
家族で相談し、「できる限りのことはしつつ、いつかは施設に入れることも考えよう」という結論に達しました。
ここまで長々と書いてきましたが、これが理由です。
『酒代をいつか来る施設代にあてよう』
実は、私には選択肢が2つありました。
『飲む』のをやめるか、『買う』のをやめるか。
『飲む』というのは、行きつけで飲むのをやめるという意味です。
『買う』は言わずもがなです。
『買う』をやめれば私の活動は完全に止まってしまい、続けてきたことの意味がなくなってしまいます。
いつか活動を再開しても、過ぎ去った時は戻せません。
もう私は忘れ去られていることでしょう。
『飲む』をやめれば、私は『人』を失います。
私が何より大切にしてきたものが無くなってしまう。
いつかまた訪れても、過ぎ去った時は戻せません。
私はもう何者でもなく、忘れ去られてしまうでしょう。
どちらを選ぶのも嫌でした。
それでも選ぶのなら、私は『人』を選びたい。
大切なものがどちらかなど、考えるまでもありません。
ただ、私の活動を捨てることも、どうしてもできませんでした。
だって、『書く』ことが今の人間関係をくれたのですから。
さて、手を変え品を変えやってきた2ヵ月。
振り返ってみると2ヵ月で11枚と、驚きの少なさでした。
しかもそのうちの何枚かは物がなく、POPだけと来ています。
みずから私の活動を自然消滅させようとしているみたいで、本当に嫌になりますね。
ということで、今をやめましょう。
節約、我慢の果てにあるものなど知れているというものです。
なにより、つまらない。
私の活動はいつか必ず誰かの役に立てます。そしてそれは、必ず収入になります。
だから節約ではなく前向きに。
稼ぐことに向かっていきましょう。
毎週のように注文をくれていた人間が突然連絡を寄こさなくなって、思うこともあったかと思います。
本当に申し訳ない。
100枚チャレンジの頃ほどの頻度では買いませんが、活動が止まらない程度に。
ふたたび酒飲みの生活をしますね。
それと万が一、何かの手違いでこれを読んでしまったあなた。
あなたの胸の内だけに閉まって、なにも気にしないでください。
私は何も持ち込まないので。
それでは今回はこのへんで。
ここまで読んでくれてありがとうございます。
ではでは。