こんばんは、いしかわです。
実はこの1本、デザインがリニューアルされるのを待っていました。
あまりにも『もったいない1本』でしたから。
というのも、私がスーパーでお酒部門を担当していた頃の『氷結生酒』は、茶色のビンにシルバーのラベル。そして青色で『氷結』の文字。
飲み方は『若者向け』なのにデザインは『昔ながら』と、ちょっとちぐはぐだったんです。
だから、待ってました。
飲み方とデザインがマッチする日を。
この『氷結生酒』には期待があります。未来があります。
ちょっと詳しく見ていきましょう。
『飛良泉 山廃 氷結生酒』ってどんなお酒?
『飛良泉 山廃 氷結生酒』とは、毎年6~8月頃に発売される『飛良泉本舗』の夏酒です。
分類は『本醸造』。
そのため原材料には、醸造アルコールが入っています。
おすすめの飲み方は『みぞれ状』です。
冷凍庫に5~6時間おくこと推奨されますが、冷凍庫の性能によって異なります。
旧品とリニューアル品でも差があったのですが、それはもう過去のお話。触れずにいきましょう。
ちなみに、ビンが割れる心配はありません。
不安でちょこちょこ開けて確認していたのですが、まったく問題はありませんでした。
むしろ、その確認作業こそが凍るのを妨げる原因です。
ひんぱんに開けていた私を叱ってやってください。いや、ほんと。すみません……。
『飛良泉 山廃 氷結生酒』を飲んでみて
この1本の味わいを一言であらわすのならこうなります。
“舌が涼しい”
もはや秋田の夏の風物詩と言ってもいいかもしれません。
もともとの味わいは酸の効いた辛口。重みがあります。
ですがみぞれ状にすることで、この重みが消えるんです。
だから、辛さが軽いっ。
良い意味で広がらないので、どこまでもスッキリとした味わいが楽しめます。
ただ、このみぞれ状……
長くはもちません。
かき氷よりも圧倒的に解けやすく、シャーベットとして楽しめるのは最初の1杯だけでした。
が。
しかし。
But!
Butですよ。
解けてもうまいんです、これ。
なぜなら、解けてもまだまだキンキンだから。
冷蔵庫で冷やすだけでは届かない温度で冷酒が楽しめてしまうんです。
この、冷酒より冷酒な状態。
これがホントにたまりません!
涼しさが凛と喉をとおります。
これはもう夏酒ではなく、真夏酒。
この心地よさはぜひ、あなた自身の舌で感じていただければと思います。
ちなみにですが、常温はおすすめしません。
先にお伝えしたとおり、もともとの味わいは酸の効いた重みある辛口です。
山廃本醸造らしさが顔をのぞかせるので『できれば凍らせて』、そこからの温度変化を楽しんでみてくださいね。
『飛良泉 山廃 氷結生酒』の商品情報
- 原材料:秋田県産米100%
- 精米歩合:60%
- 酵母:きょうかい701号
- アルコール度数:16度
- 日本酒度:醸造年度によって異なる
- 酸度:醸造年度によって異なる
※ラベルに書いてある飲み方もお伝えしておきますね。
- みぞれ状まで冷凍する
- または、凍結したものをみぞれ状に戻す
- どちらも瓶をふってスムーズに注げる状態にしてお召し上がりください
まとめ:夏酒なんてもんじゃない、真夏酒という新ジャンル
冒頭でも触れましたがこの1本、酒担当者時代はほんとうにネックな商品でした。
というのも、やっぱりデザイン。
旧品の古風さが購買層とマッチしていなかったからです。
『凍らせて飲む』
口で言うのは簡単です。
ですが、日本酒の飲み方としては新しい試みになります。
むかしから日本酒を飲んでいる方には取っつきにくく、ターゲットとなるのは『変化を好む世代』。
つまり、若い世代です。
だからこそ明るいデザインであってほしかった。
そんな元担当者の願いがいま、叶いました。
日本酒をもっとポップに楽しく、そして、自由に。
日本酒はもう新しい時代に突入しています。
『季節感』に自由な発想をこめたこの1本。
まだ飲んでないのであれば、いまが最後のチャンスだと思って手に取ってみてくださいね。
それでは今回はこのへんで。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
ではでは。
※おすすめの夏酒でまとめてみたので合わせて読んでみてね。