※手書きPOPの日本酒度は2022年の数値です。
こんばんは、いしかわです。
新酒の頃の『しぼりたて』にはじまり、春は『うすにごり』、夏は『涼冷え』という形で鳥海山の四季をあらわしてきたシリーズ。
“FOURSEASONS”
今年もまた秋の1本が発売されましたね。
甘酸で攻めた春夏とは異なるスタイルで設計された『ひやおろし』。
いったいどんな味わいに仕上がっているのか。
ちょっと詳しく見ていきましょう。
『FOURSEASONS 《秋》 ひやおろし』ってどんなお酒?
高清水の『秀麗無比』シリーズは秋を『山廃純米』で表現しましたが、FOURSEASONSの秋は『ひやおろし』。
ひと夏を寝かせた熟成の1本です。
秋のコンセプトは、
“食事とあわせて完成する【辛口の食中酒】”
おおよその甘辛度をあらわす日本酒度は+6と、シリーズでも断トツの数値をほこります。
秋の味覚にあわせて設計されており、飲むタイミングはまさに今。
旬を背負った1本なんです。
あなたは飛良泉のお酒と聞くと、こんなイメージを持っていませんか?
「酸味が強い」
その代名詞たる『飛囀』シリーズは言わずもがな。
FOURSEASONSのなかにも『春』という怪物が存在しています。
が、今回の『秋』はそれらと真逆。
酸度を抑えた『うまみ』の1本となっています。
四季のなかでも断トツで辛口をゆく『ひやおろし』。
いかがな味わいだったのか感想に移っちゃいましょう。
『FOURSEASONS 《秋》 ひやおろし』を飲んでみて
この1本の味わいを一言であらわすのならこうなります。
“いい意味で透明感がない”
舌の上を水のように流れることはなく、しっかりと触れていくんです。
辛口でありながらも、さすがは『ひやおろし』。
キレ上がりが強くはないので、そこまでカーーッと来ることはありません。
なので、
“ドライな中にも、ゆったりとうまみ”
秋の夜長にぴったりの1本です。
正直、春に発売されていたら暗い印象をもっていたと思います。
秋だからこそ。
これから冷えて長くなっていく夜だからこそ映えるのだと感じました。
あまり大きな声では言えませんが、山廃仕込みという括りでいけばいちばん好きな味わいです。
やっぱり落ちつき。
秋に求める味わいが詰まっています。
ワイワイ飲むには静かすぎますが、ひとりの夜にはちょうどいい。
そんな、寄り添ううまみがたまらない1本でした。
いいなぁ、このお酒。
『FOURSEASONS 《秋》 ひやおろし』の商品情報
- 使用米:美山錦・秋田酒こまち
- 精米歩合:60%
- アルコール分:16度(原酒)
- 酵母:きょうかい701号
- 日本酒度:+6(醸造年度によって異なる)
- 酸度:2.0(醸造年度によって異なる)
※数値は2024年のものです
まとめ:秋に求める味わいがこの1本に。旬の味覚とどうぞ。
新鮮さの冬。
甘酸っぱさの春。
飲みやすさの夏ときて、
秋は『落ちつき』に着地しました。
日の丸醸造の『うまからまんさく』を飲んだときにも感じたのですが、『うまみある辛口』ってズルいです。
どのタイミングで飲んでもおいしくて、なんにでも無理なく合わせられます。
飲んでて疲れないのもうれしいところ。
飽きが来ないので、麦茶や水のようなポジションなのではないかと思うほどです。
とはいえ『FOURSEASONS 《秋》ひやおろし』は、季節限定の1本。
今しか飲めません。
もう少し季節が過ぎると、今度は『しぼりたて』が出てきます。
そうなるともう市場は入れ替わり。
『ひやおろし』は売り切りの態勢に入ってしまいます。
飲むなら“今”です。
気になって検索してくれた“今”こそが飲み頃なんです。
ぜひぜひあなたもこの機会に1本、試してみてくださいね。
それでは今回はこのへんで。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
ではでは。
※おすすめの秋酒をまとめたので、お手すきの際にでも読んでみてね。