こんばんは、いしかわです。
『秋田』の名がつく蔵と言えば、
- 秋田醸造(ゆきの美人)
- 秋田清酒(刈穂、出羽鶴)
- 秋田酒造(酔楽天)
- 秋田酒類製造(高清水)
上記の4社が有名ですよね。
なかでも秋田酒造と言えば『酔楽天』が有名で、ちょっと高価なイメージを持っている人も多いのではないでしょうか。
実は、私がそうでした。
スーパーでの酒担当者時代、『酔楽天 大吟醸1.8L』の価格をみて軽く引いたのを覚えています。
当時の価格で『6,800円』。
「いったい誰が買うんだろう?」
実際、年に1本売れればいいほうで、扱いには本当に困りました。
が。
しかし。
しかしです。
秋田酒造にはあるんです。そんな敷居の高さを吹き飛ばす、高コスパのシリーズが。
それこそが『秋田晴』。
ちょっと詳しく見ていきましょう。
『秋田酒造』ってどんな酒造?
秋田酒造は秋田市新屋にある『明治41年』創業の酒造です。
当時は『國萬歳酒造』という名前で、秋田酒造が生まれたのは昭和44年。
國萬歳酒造の『ビン詰め』や『販売』を請け負う会社として設立されました。
「え? 國萬歳酒造なんてあったっけ?」
と思われたかもしれませんが、そうなんです。
平成24年に両社が合併したことで『國萬歳酒造』の名は消え、いまの『秋田酒造』となりました。
平成24年って、割と最近ですよね。
なので酒造としての歴史は古くても、経営に関してはまだまだ新しい酒造と言えそうです。
秋田酒造の主なラインナップは、
- 酔楽天
- エース
- 秋田晴
- よ〜いとナ
なかでも『秋田晴』は、スーパーでも取り扱いのあるシリーズ。
『酔楽天』がフラッグシップモデルならば、『秋田晴』はエントリーモデルとなります。
「どこでも買える」は、すなわち蔵の顔です。
顔たるシリーズ。その大吟醸。
いったいどんな味わいだったのか、感想に移っちゃいましょう。
『秋田晴 大吟醸』を飲んでみて
この1本の味わいを一言であらわすのならこうなります。
“すっきりとした甘さのハイコスパ”
口に含むと、ふんわりとした甘みが霧のように広がります。
この甘さが心地良いんです。
スッと消える甘さだから、クドさがゼロ。
薄い甘さが口のなかでふんわりと香るので、やわらかな余韻があります。
大吟醸らしい透明感もしっかりあって、とにかく飲みやすい1本です。
1杯なんてあっという間。
1本だってあっという間。
そんな、量を飲ませるパワーのある1本でした。
冒頭でもお伝えしたとおりコストパフォーマンスも抜群で、
720ml:1,540円(税込み)
1.8L:3,080円(税込み)
と、かなりリーズナブル。
コスパと言えば『北秋田』や『高清水』が挙がりますが、こちらも負けてはいません。
「この価格でこの味!?」と驚いていただけること間違いなしですよ。
『秋田晴 大吟醸』の商品情報
- 原料米:吟の精
- 精米歩合:50%
- 日本酒度:+2
- 酸度:1.2〜1.3
- 酵母:AKITA雪国酵母UT-1
- アルコール分:15度
◯受賞歴
ワイングラスでおいしい日本酒アワード2017、2022、2023、2024:金賞
ワイングラスでおいしい日本酒アワード2018:最高金賞
原料米の『吟の精』は、実は秋田生まれの酒米。
『美山錦』に代わる、『秋田県独自で、吟醸酒に的した酒米』を目指して生まれました。
秋田酒こまち、美郷錦、吟の精。
秋田で生まれた酒米は全国でも認知され、いま見事に花を咲かせていますね。
まとめ:『北秋田』でも『高清水』でもない。いま知っておきたいハイコスパ酒。
しつこいようですが『秋田晴』は、コスパに優れているだけでなく、入手しやすいことも利点です。
正直、
「もっと早く知りたかった……」
入手しやすいということは、いつでも買えるということ。
だから急いで買う必要がなかったんですよね。
これは入手しやすいお酒すべてに言えることなのですが、見かけるけど、あえては買わない。
いつでも買えるお酒よりも、『数量限定』『季節限定』を優先してしまう。
そんな心理が、近くにあるうまい酒を遠ざけていました。
『いつもあるもの』の大切さ。
価値が、この『秋田晴』には詰まっていますよ。
それでは今回はこのへんで。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
ではでは。
※個人的においしいと思った日本酒でまとめてみたので、合わせて読んでみてね。