こんばんは、いしかわです。
秋田県民なら無条件で反応してしまうのではないでしょうか。
『あきたこまち』
それがビールに使われているのなら、県民として無視はできません。
今回紹介していくビールは、あきたこまちを使ったクラフトビールにして世界一にも輝いたビールです。
飲んで損なし、買って損なし。
胸を張ってオススメしたい1本となっています。
詳しくみていきましょう。
『あくらビール あきたこまちIPL』ってこんなビール
『あくらビール あきたこまちIPL』は、2020年発売のインディアペールラガーです。
インディアペールラガーとは、アメリカ生まれのラガービール。
一般的なラガーがバランスタイプだとすると、インディアペールラガーはホップの個性を効かせたタイプとなります。
そのため、スタイルの特徴として挙げられるのは以下の2つです。
- 華やかな香り
- ハッキリとした苦み
ハッキリとした苦みといえば『IPA(インディアペールエール)』を思い浮かべるかもしれません。
少なくとも私は、『IPL(インディアペールラガー)』を誤植だと思っていた時期があります。
『IPL』など存在せず、『あきたこまちIPA』だと本気で思っていました。
ところがどっこい。
どっこいですよ。
もちろん誤植ではありませんし、そもそも『IPL』と『IPA』はまったく別物なんです。
ラガーとエール。
発酵方法に違いがあるのはもちろん、期待できる味わいにも大きな違いがあります。
ラガーは、ホップの華やかさとラガーの爽快感がマッチして爽やかな味わいに。
エールは逆に、コクが増してボディの強い味わいが期待できます。
あくらビールでいえば『なまはげIPA』がまさにそれです。
飲み比べることで、近いようで遠く、遠いようで近い味わいが楽しめます。
が、それはまた別のお話。
話をもどして『あきたこまちIPL』について触れていきましょう。
『あきたこまちIPL』は、地元産にこだわった1本。
あきたこまちは、秋田市の柴田農園のものを。
ホップには横手産の『IBUKI』を。
それぞれ使うことで、世界的なスタイルのなかに『秋田』を生んでいます。
さらに『あきたこまちIPL』は、受賞歴もすごいんです。
発売が2020年でありながら、翌年のワールドビアアワードにて『世界一』に。
「そんな大きな大会でもないんじゃないの?」
と思われたかもしれませんがこの大会、すごいです。
ワールドビアアワードは、2007年より毎年行われているビールの国際大会。
2021年には約50の国が参加し、出品されたビールは2,200を数えます。
そんな国際大会での『世界一』です。
しかも、発売の翌年です。
これはもう快挙としか言えないのではないでしょうか。
『あくらビール あきたこまちIPL』を飲んでみて
この1本の味わいを一言であらわすのならこうなります。
“大人のためのグレープフルーツ”
まず、香りの華やかさが尋常ではありません。
華やかというか、鮮やか。明るいんです。
酸味のあるフルーティーさをよく『柑橘類』に例えますが、これはそんな曖昧なものではないんです。
まさにグレープフルーツ。
同じあくらビールの『なまはげIPA』をピンクグレープフルーツだとすると、こちらはイエロー。
よく見かけるあのグレープフルーツを思わせます。
味わいは、うまみが濃い!
インディアペールラガーなので苦みは強いですが、それ以上にうまみも強いんです。
しかも苦みが前面にこないので、ほんのりと甘みすら感じられます。
そして、苦みに沿う酸味。
この苦み、酸味、うまみ、甘みの4味がグレープフルーツ感を覚えさせるんです。
もうね、複雑。
それが抜群においしいです。
とはいえ、苦みや酸味はビールたる味わい。
では、この仄かな甘みはどこから来ているのでしょうか。
それを考えたとき、ひとつの答えに辿りつきました。
この『甘み』こそが『あきたこまち』たる部分なのではないか、と。
『あくらビール あきたこまちIPL』、恐るべきビールでした。
『あくらビール あきたこまちIPL』の商品情報
- スタイル:インディアペールラガー
- アルコール分:5.5%
- 賞味期限:90日
※苦みをあらわすIBUの数値は不明
◯受賞歴
インターナショナルラガー2020:銀賞
グレートビアアワーズ2021:銀賞
ワールドビアアワード2021(ホッピーピルスナー部門):金賞(最高賞)
まとめ:大手のピルスナーとはまったく違う、クラフトらしいクラフトビール
書き手である以上、興味をひく単語は使わなければなりません。
それがポジティブなワードなら尚更です。
“世界一”
なんと強い響きでしょう。
この称号に心がときめかないビール好きがいるとは思えません。
ですが、その称号以上に。
実績以上に伝えたい言葉があります。
「うまかった」
現場からは以上です。
ではでは。
※日本酒以外でオススメな秋田のお酒をまとめているので、合わせて読んでみてね。