「ないな……」からまさかの「リピ買いしたい!」に。
こんばんは、いしかわです。
今回紹介していくのは、飲み方ひとつで感想が180°変わった1本。
日本酒の可能性が広がる1本です。
“金紋秋田X3 三倍麹仕込み純米酒”
このお酒がどういうお酒でどういう味わいで、どういう飲み方がオススメなのか。
ぜひ最後まで楽しんでいってくださいね。
それでは、いってみましょう。
『金紋秋田X3 三倍麴仕込み純米酒』ってどんなお酒?
『金紋秋田X3』はその名にあるとおり、“麹を通常の日本酒の3倍つかった純米酒”です。
なので読み方こそ『エックススリー』ですが、意味としては『かける3』となります。
となると、あなたもこんな疑問が浮かんできませんか?
「3倍つかうとどうなるの?」
実は日本酒って、麹の量を増やすことで甘みが際立つとされています。
なのでこの1本の狙いは、より甘さを引き出すこと。
甘酒のような甘みとうまみを期待した1本なんです。
『金紋秋田X3 三倍麴仕込み純米酒』、実際に飲んでみてどうだった?
かなり珍しい造りの1本なので、まずは冷やして、そのまま飲んでみました。
グラスに注いでまず驚いたのは『色』です。
淡いコハク色をしていて、まるで梅酒のよう。
リンゴジュースと言ってもいいかもしれません。
無色透明という言葉からは縁の遠い色合いが、なんとも美しく感じます。
香りは濃厚で、米の甘みがダイレクト。
遅れてアルコール感が鼻を突きます。
そして肝心なのが味わいです。
酸味と甘みのかたまりが入ってきて、ほどけて甘みが強烈になります。
決して砂糖のような甘みではありません。
あくまでも米の甘み。
濃厚なそれが、ゆっくりと抜けていきます。
正直に言えば、決して好みの味わいではありません。
「1本開けるには長期戦になるなぁ……」と遠い目をしたほどです。
が、しかし。
しかしですよ。
オススメの飲み方があったんです。
『オンザロック』に『ソーダ割り』。
試してみてびっくりしました。
“日本酒はそのまま飲むもの”という、当たり前にあったイメージが崩れ去ったんです。
この『飲み方』こそが、「リピ買いしたい」とまで思わせてくれた要因です。
それぞれの飲み方でどう変わったのか見ていきましょう。
おすすめの飲み方その1:『オンザロック』
グラス内の見た目は、まんま梅酒のロックです。
おすすめな理由は、味わいの変化を楽しめるところにあります。
氷を入れてすぐだと、そのまま飲むのと変わりません。
ですがほんの少しの時間経過で、甘みが薄れ始めます。
わずかに軽快さが生まれてくるんです。
そこからさらに薄れていくと、どこかのタイミングで“ドンピシャの甘み”に出会えます。
この“ドンピシャの甘み”に対する「あ、うまい」は、他の日本酒では得られない感じ方です。
『オンザロック』にデメリットがあるとすれば、これでしょうか。
“好みの味わいが通過点であること”
氷が常に溶けだしているので、味はどんどん薄くなっていきます。
ウイスキーとは違いもともとのアルコール度数が低いため、味がぼやけるのも早いんです。
なので大事なのは、飲みきるタイミング。
ちょうどいい味に感じたらそこで飲みきる!くらいの気持ちで飲むのがおすすめです。
おすすめの飲み方その2:『ソーダ割り』
日本酒のソーダ割りって、あまり聞かないですよね。
ですが、この『金紋秋田X3』について言えば、私はソーダ割りを強くおすすめします。
割り方は、1:1。
加水することで甘さのカドが取れるし、炭酸が飲みやすさをプラスしてくれます。
香りも炭酸に押し上げられるので、薄まりながらも感じられます。
そして、飲みやすさはもちろんなのですが、イチオシしたいのが『ちょうどよさ』です。
力強い味わいと甘み。
15度という一般的なアルコール度。
両方があるからこそ、割っても損なわれない“日本酒”が成り立っています。
ちなみに、ソーダの割合を2にするとほぼ炭酸水です。
正解は人によって違うと思いますが、日本酒らしさを残すのなら1:1をおすすめしますよ。
『金紋秋田X3 三倍麴仕込み純米酒』の商品情報
- 原料米:めんこいな
- アルコール分:15度
原料米のめんこいなは、秋田県で生まれた新品種です。
酒米ではなく食用米として生まれ、「あきたこまちに次ぐ銘柄としてみなさんに可愛がっていただけるように」と命名されました。
ご飯の甘みと考えると、なんだか親しみが湧きますよね。
まとめ:日本酒に自由の時代がきた。型を破って楽しむもよし。
不思議なことに、いろいろな飲み方をしていて驚いたことがあります。
なんと『そのまま飲んだときの感想』が覆ったんです。
「これはこれで悪くない」
甘すぎるという第一印象で遠ざけた味わいが、個性として受け入れられたんです。
『金紋秋田X3 三倍麴仕込み純米酒』は、飲み方ひとつで楽しめるので、女性にこそ飲んでいただきたい1本です。
邪道と笑わず、ぜひご賞味あれ。
それでは今回はこのへんで。
ここまで読んでいただきありがとうございます。