こんばんは、いしかわです。
雪の茅舎といえば白いラベルの『純米吟醸』。そして、黒いラベルの『山廃純米』が売場で目立ちますよね。
ですが、今回はそのお隣。
茶色のラベルで静かにたたずむ、忘れてはいけない1本があります。
『雪の茅舎 山廃本醸造』
720mlで1,320円という安価でありながらも、しっかりと“雪の茅舎をしている1本”です。
もしかしたら本醸造と聞いて少しだけ興味が失せたかもしれません。
ですが、この記事を読めば『本醸造』の良さに気づきます。
あなたもきっと、日によって求める味はちがうはず。
落ちついた表情を見せるこの1本を、ぜひ最後まで楽しんでいってくださいね。
『雪の茅舎 山廃本醸造』ってどんな日本酒?
調べてみて驚きました。
情報がほとんどないんです。
かろうじて見つけたのは精米歩合、価格、そして公式による味の説明。
精米歩合と価格は『商品情報』の欄に書くので割愛します。
味わいの説明にはこのようにありました。
幅のある味わいと切れの良さが好評。燗にしてもおいしいお酒。
引用元:https://www.yukinobosha.jp/
では、実際に飲んでみてどう感じたのか。
感想に移っちゃいましょう。
『雪の茅舎 山廃本醸造』の味はどうだった?
『雪の茅舎 山廃本醸造』の味わいを一言であらわすのならこうなります。
「あ~~~、こういうのでいいんだよ。こういうので」
やわらかな酸と甘み。
拡がることはなく、水のように喉をとおります。
強い味わいはどこにもなく終始おだやかで、ひたすら魂にやさしい味わいです。
これもう、舌への負担がゼロ。
よく日本酒のレビューに『飲み飽きしないお酒』と書かれているのを目にしますが、この1本がまさにそうです。
「フルーティーでおいしい」
「コクがあってうまい」
など“うまい”にも色々ありますが、『雪の茅舎 山廃本醸造』は至ってシンプル。
「うん、うまいっ」
小さい「っ」で終わるのがポイントです。
「!」を使わないのも大事な大事なポイントです。
「○○だからおいしい」なんてものじゃありません。ポロっとこぼれる「うん、うまいっ」がすべて。ここにすべての感想が集約されています。
難しく考える必要のない1本です。
“ただ日本酒を飲む”
晩酌の原点が『雪の茅舎 山廃本醸造』にはあります。
『雪の茅舎 山廃本醸造』の商品情報
- 使用米:不明
- 精米歩合:65%
- 720ml:1,320円
まとめ:『雪の茅舎 山廃本醸造』はホッとする定番酒
最後にひとつだけ、これだけはどうしても言わせてください。
「燗にすると更にやばい」
酸を感じなくなって、うまみが純粋になります。
飲みすぎる味わい。
飲んでも負担にならない味わい。
ただただぬくもりが舌を覆い、やわらかく喉をとおります。
「はたして晩酌にこれ以上望むものがあるだろうか」
そう思うほど、“出会ってしまった”と感じる1本でした。
それでは今回はこのへんで。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
いしかわでした。