この言葉をつかう相手は、『ちいかわ』か『ハチワレ』だけだと思ってました。
かわいい。
こんばんは、いしかわです。
この『かわいい』……なにもラベルやデザインに対して言っているわけではありません。
味、味なんです。
なんとも可愛らしい甘みで、駄菓子を思いだすような懐かしさがありました。
この甘みの出方は大納川ならではなのではないでしょうか。
砂糖にも果糖にもない雰囲気。
日本酒ならではの、甘みのうまみ。
もう少しだけがんばって言語化してみますので、しばしお付き合いください。
さっそくいってみましょう。
『大納川天花 ハートラベル 生』ってこんなお酒
ハートラベル生は、『大本命』『不動のエース』とまで呼ばれる、大納川天花シリーズを象徴する1本です。
酒米は、秋田酒こまちが100%。
酵母には蔵付きの『D-29』が使われています。
秋田酒こまちは地元『大森産』で、酵母は蔵付き。
象徴とは“まさに”といった感じがしますよね。
ハートのエースならぬ、『ハートがエース』。
米農家さんや造り手、そして水、空気。大納川を取り囲むすべての人々の想いがこめられた、珠玉の1本です。
と、ここまでは調べれば出てくる情報です。
わざわざこのブログまで来てくれているのですから、もうひとつくらい何か提供させてください。
せっかくなので『天花』の意味に触れてみましょう。
実は『天花』とは、雪の別名なんです。
仏教の世界では雪を花と捉えていて、雪は“天から降る花”に例えられます。
それが転じて『天花』。
大納川天花は横手市の雪をイメージして名付けられています。
『大納川天花 ハートラベル生』を飲んでみて
これが冒頭でもお伝えしたとおりで……
可愛らしいんです、味わいが。
生酒らしくガスがあって、口当たりは明るくてあざやか。
甘酸っぱさがピンと跳ねます。
この甘酸っぱさがたまらないんですよ。
どこか、懐かしい。
よく言われるリンゴやナシ、マスカットのような甘みではなく、あくまでもお米の甘み。
駄菓子と言ってしまうとチープに聴こえてしまいますが、ホッとする感覚は綿菓子のそれを思いださせます。
がんばってフルーツに例えるとしたら、パイナップルがいちばん近いかもしれません。
甘酸っぱさの『甘』にうまみがあり、消えていくまでが長いところが似ている気がしました。
そしてこの消えていくまでの時間が、まあおいしいんですよ!
砂糖や果糖にはない感覚です。
『残らずに消えていく』というのは、日本酒ならではの甘みではないでしょうか。
一杯に満足感がありつつも、おいしさからもう一杯飲みたくなる。
大納川天花というブランドへの期待をもたせてくれる、まさにエースな1本でした。
大納川天花に興味が湧いたら、まずはここからどうぞです。
『大納川天花 純米吟醸 無濾過生 ハートラベル』の商品情報
- 使用米:秋田酒こまち100%
- 精米歩合:55%
- 使用酵母:蔵付きD-29
- アルコール度:15度
- 日本酒度:−3
- 酸度:1.7
- アミノ酸度:0.8
- 参考価格720ml:1,980円
まとめ:不動のエースに偽りなし!大納川の甘み、まずはここから。
大納川ならではの心地よい甘みは、ハマれば沼。
蔵付き酵母はその蔵にしかないオンリーワンなので、大納川にしか出せない香りと味わいです。
飲み比べて楽しむのなら、ぜひ、おなじ『秋田酒こまち』を使ったお酒で。
例えば、おなじ時期に発売される『やまとしずく 純米吟醸生 ユキノヤマト』や、
まんさくの花のうすにごり『WinterSnowman』。
あるいは、通年で質実剛健な『高清水 純米大吟醸パック』や『一滴千両 純米大吟醸』。
季節が合えば、酸が溢れる『飛囀 鵠シリーズ』。
季節が追いつけば、3月末発売の『桜名月』もオススメです。
酵母(D-29)で合わせるなら、大納川の『亀ラベル』もおもしろいかもしれません。
酒米の違いがわかりやすいので、オススメですよ。
今回もここまで読んでくれてありがとうございます。
ではでは!
※冬に読まれてる方はこちらもぜひ!